将棋の藤井聡太王位(19)=棋聖=は豊島将之竜王(31)=叡王=が挑戦している第62期王位戦七番勝負
に4勝1敗と勝利し、初防衛。先手の誘導で相掛かりの力戦型でスタート序盤から難解な局面を迎え、藤井聡太は
41手目▲7四歩を指す前に2時間1分の大長考に沈んだ。 日本将棋連盟の棋譜データベースなどによると
公式戦で藤井聡太が一手に投じた最長の消費時間は昨年9月の順位戦B級2組・谷川浩司九段戦の50手目△6
二金の1時間44分だった。デビュー281戦目で、初の2時間超えの長考となった。藤井王位は今夏、豊島竜
王と王位戦七番勝負と叡王戦五番勝負の“12番勝負”を戦っている。直近の22日、叡王戦第4局では最年少三
冠にあと1勝としながら完敗。2勝2敗のフルセットに持ち込まれたが、中1日で切り替えての勝利。3冠を目
指す9月13日の叡王戦第5局に向けて、追い風となる1勝となった。