日本大学の医学部付属板橋病院の建て替え工事を巡る背任容疑事件で、日大の井ノ口忠男理事(64)
と大阪市の医療法人「錦秀会」の藪本雅巳・前理事長(61)が10月7日、東京地検特捜部に逮捕された。
特捜部は9月8、9日に日大の本部や子会社の「日本大学事業部」(世田谷区、以下日大事業部)、田中
英寿理事長の自宅や理事長室、錦秀会の関係会社などを一斉捜索していた。強制捜査から1カ月、2人の
逮捕に至ったが、捜査関係者の間で「疑惑のデパート」と言われる日大の不正問題は、今後、大学のト
ップである理事長にまで捜査の手は及ぶのか、と注目されていますが、日大から政治家に渡った裏金
疑惑も、浮上し、「日大・疑惑のデパート問題」は大問題に発展しそうです。政治家の膿を出すために
見出しのように田中英寿理事長には全部ぶちまけて欲しいと国民は期待していますね。
以下抜粋コピー
「井ノ口氏は田中氏から理事長付相談役の肩書を貰うと、日大事業部を舞台にやりたい放題でした。
学内の自動販売機ビジネスに手を付け、各飲料メーカーに取引の条件として実姉の広告会社が扱う
広告への協賛金として1口300万円を拠出するよう要求するなど、あちこちで強引な手法が問題にな
っていた」ドン田中と同様、誰も逆らえない存在さらに井ノ口氏は、当時、資金繰りに苦慮してい
た兵庫県の学校法人への融資を田中氏に働き掛けている。「3億円を融資すれば、関西初の日大の
系列校になるとの思惑もあり、田中氏は幹部職員らに調査を命じました。だが精査したところ、赤
字の累積額も多く、とても融資は難しいとの判断になり、田中氏も渋々受け入れた。ところが
井ノ口氏らは優子夫人に、『こんないい話を断わるのはおかしい』とご注進。板挟みになった田中
氏は、融資困難と判断した幹部職員を、一番の側近だったにもかかわらず東京郊外の稲城のグラウ
ンド管理人に飛ばしたのです」(前出・日大関係者) 見せしめ人事の効果は絶大で、日大内部で
井ノ口氏は、ドン田中と同様、誰も逆らえない存在になった。「井ノ口氏は芦屋に3階建ての自宅
堂島に7階建ての自社ビルを持ち、2つのタワマンに部屋を所有。常宿のウェスティンホテル大阪の
駐車場には、ベンツやポルシェなどの高級車を何台も停めていた」(同前)「俺が逮捕されるよ
うなことがあれば…」田中氏が口にする不穏な言葉 その井ノ口氏と盟友関係にあるのが錦秀会の
籔本氏なのだ。大阪の7病院のほか介護老人保健施設や医療コンサルを抱え、グループ全体では約
5800床を誇る関西屈指の医療法人を率いる。夜の北新地では有名な存在で、フェラーリ愛好家とし
ても知られている。安倍晋三前首相のゴルフ仲間として首相動静にも何度も登場してきた。「ただ
近年、病院経営の台所事情は火の車だった。今回の件は資金繰りに窮した籔本氏ありきのスキーム
だったのではないかとみられている」(地検関係者) 錦秀会側は「取材はお受けできません」
と回答。一方の田中氏は、9月12日に検察側に診断書を提出し、入院。最近こんな不穏な言葉を
口にしているという。「俺が逮捕されるようなことがあれば、今まで政治家に渡した裏金のことも
全部ぶちまけてやる」長年にわたり特捜部が追ってきた日大“田中帝国”の暗部。その攻防は最終
戦争の様相を呈している。