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読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

人生で成功するために必要なEQとは?ビジネスでの成功要因である能力について

2021-12-13 08:18:58 | 日記
これからの心の時代を生きるために必要なアイテム(EmotionalIntelligence Quotient)」とはなんでしょうか?

心の知能指数、「EQ(Emotional Intelligence Quotient)」とは、心の知能といわれる「EI(Emotional Intelligence)」
を測定する指標です。「心の知能」とは、「自己や他者の感情を理解することや、自分の感情をコントロールする能力」
を指します。
「EQ(心の知能指数)」が研究された経緯ですが、従来から知性の尺度である「IQ(知能指数)」だけで人の知能を
判断するのは不適切だと多くの心理学者が考えたことがきっかけとなっています。先駆けが、心理学者のハワード・ガ
ードナー氏です。  ガードナー氏は「人生で有用な知性は、広範囲かつ多岐にわたるもので、ある種の画一的な知性
(IQ)に恵まれなければ人生で成功できないと考えるの間違いだ」と主張しました。これによってIQ以外の『知性』と
は何か、ということに注目が集まりました。その後、心の知能指数である「EQ」を一気に有名にしたのが、ニュー
ヨーク・タイムズの記者でかつ、心理学者のダニエル・ゴールマン氏の著書『EQ(こころの知能指数)』です。この
本で多くの人がEQについて知り、理解を深めました。もちろんIQ自体は、ヒトの知能を測る上で有益な尺度ではある
ことは変わりませんが、より総合的に人間の能力を測る基準として「EQ」が発達してきたのです。誰もが理性的な思
考だけで物事を判断しているわけではなく、感情は異なるところで非常に重要です。「感情面」に焦点を与えていると
いう点で、EQは非常に意義があると言えます。

ビジネスにおけるEQの立ち位置について

米国は能力主義の世界であり、能力を測る指標の一つとして有力視されているのが修士や学士といった学歴です。知能
指数(IQ)が高い人材がビジネスでも成功すると一般的に考えられてきましたが、IQが高い人が必ずしもビジネス社会
で成功するわけではありません。ビジネスにおける能力で「IQ」がある程度重要である認識は正しいものの、IQが高く
てもビジネスで失敗する人がいる以上、IQが全てはないことが考察できます。両博士は「IQ以外の、成功には別の能力
が必要ではないか」という仮説のもと、ビジネスパーソンを対象にした調査研究を実施しました。「ビジネスで成功し
た人は、ほぼ例外なく対人関係能力に優れている」という結果が得られています。対人関係能力が備わっている人材は
社内外との関係をうまく調整することができるます。これらの研究結果から、サロベイ、メイヤー両博士が提唱したの
が「自己の感情をうまく管理・利用できることは、重要な一つの能力である」という「EQ理論」です。

EQを構成する要素について

EQの構成要素には大きくは4つあります。
1.自分を理解する「自己認識」
EQの最も大きなベースは「自分自身を深く理解すること」で、とりわけ自分の感情を認識する能力だと言われていま
す。自分の感情を常に俯瞰できることは、自分が何をどう感じているか把握できることで、つまり自分を理解する上で
絶対に必要なものなのです。自分の感情に敏感な人は、自分の主張ややりたいことがよくわかっているため、進学や就
職、結婚など、人生の重要なさまざまな岐路で自分の気持ちに忠実な選択を行うことができます。自己認識は、自分を
正しく評価できることや、自分に自信を持つことなどにつながる大事な要素です。
2.自分をコントロールする「自己管理」
感情は人間にとっての車でいうところのアクセルやガソリンのようなもので、感情は行動を起こす原動力でもあります。
しかし、暴走した感情(車)は自分や他人を傷つけることにつながります。感情とは適切にコントロールしないとい
けないものであり、反対に、上手にコントロールして動機付けすれば大きな力となります。
3.他人を理解し適切な人間関係を築く「社会認識」
他人を理解するためには、相手のニーズに適切に反応して対処することが大事です。個人や組織の気持ちを慮る「共感」
や、相手の話を聞きその視点を理解する「メンタライジング」は社会認識の領域でも重要な要素です。
社会的な価値観やルール、力関係を読み取る「組織感覚力」も必要です。個人や集団のニーズを読み取るだけでなく、ニ
ーズを満たすことで良好な人間関係を築き保つことを最終的にかなえることが、組織の中で生きていくうえで非常に重
要なポイントです。
4.組織・集団を正しい方向へ導く「人間関係の管理」
EQ(心の知能指数)での最終的な目標は、社会で影響力を発揮することができる人間になることだと言われています。
「影響力」とは、他人の能力を育てる育成力、チームワークや協調関係を築くリーダーシップはもちろん、交渉などで
双方の「WIN-WIN」関係を築くことです。
人間関係を上手く管理することで、個人では実現できないことを、組織の力によって実現させることが可能になるのです。
EQが高い人の特徴とは?
EQが高い人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
  1. 変化を受け入れる柔軟性がある
  2. 完璧を目指さない
  3. 仕事とプライベートのバランスをとるのが上手
  4. 共感力がある
  5. 集中力がある
  6. 自分の強みと弱みを知っている
  7. 自分自身のやる気を引き出すことができる
  8. 過去のことで思い悩まない
1.変化を受け入れる柔軟性がある
EQが高いタイプは、変化を恐れません。変わっていくことも人生の一部だとわかっています。変化を恐れると新しいことに
チャレンジすることが難しくなるものです。彼らは、自分の周りの変化を常に受け入れて、柔軟に対応することができます。
2.完璧を目指さない
何事も、世の中の大半のことは完璧にすることはできません。EQが高い人々は、完璧なものはないとわかっているため
いつでも物事を前に進めることができます。
仮に間違ったとしても、調整して結果的に何とかすることができますし、過ちから必要なことを学びとります。
3.仕事とプライベートのバランスをとるのが上手
EQが高い人たちは仕事をすべきときとプライベートの時間をはっきりとわきまえています。
集中して仕事をするときと、週末のプライベートはわかりやすく切り離すことができるため、タイムスケジュールもバラ
ンスがとれたものにできます。
4.共感力がある
彼らは、他人への思いやりのこころを常に持っています。
相手を助けるために時間を割けることはEQの重要な要素の一つなのです。
5.集中力がある
EQが高い人たちは目の前の作業に必要なだけ集中することができます。
メールやふと浮かんだ雑念など外的な要因などで、気が散ってしまうことはほぼありません。
6.自分の強みと弱みを知っている
自分は不得手が何かをきちんとわかっていることも重要な要素です。
単に強みと弱みを受け入れるだけでなく
さまざまな人との出会いを通して、それらの要素さえもプラスに活用する方法も知っています。
7.自分自身のやる気を引き出すことができる
彼らはまた、「自発的に」頑張ることができるタイプでもあります。
何らかの報酬やご褒美があるためではなく、自分自身のためにモチベーションを高く保つことができます。
8.過去のことで思い悩まない
EQが高い人たちは過去の失敗やいやなことなどを思い出して落ち込んだりしません。そのような時間は、未来へのた
くさんの可能性をじっくりと考えることに費やします。
9.ポジティブなことに意識を集中させる
問題解決のために何ができるか、という建設的なことに時間とエネルギーを注げるのがEQの高い人たちです。
ネガティブなことを切り捨ててポジティブなことや自分がコントロールできることに意識を切り替えて集中します。
10.境界線をしっかり定める
EQが高い人たちはなんでも受け入れるように見せて、きっちりと「境界線」を引いています。自分ができないことや
ネガティブなことには、はっきりと「NO」と言います。
そうすることで過剰な物事を抱えないよう、ストレスを受けないように防いでいます。
「EQ」の重要性をまずは認識する
EQとは、いわゆる頭の良さである知能指数(IQ)と類似した概念であり、心の知能指数や感じる知性などの意味を持
っています。EQは、感情面や情緒面において健康で、人間関係を適切にこなせる人格的能力であり、人材採用や人材
育成において広く活用できるものなのです。
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