藤井五冠が防衛をかけて戦う王将戦第4局が明日から10日迄開催されます。去年王将のタイトルを奪取した相手は現在棋王に挑戦している渡辺二冠。明日からはその王将初防衛をかけ、藤井五冠は羽生善治九段(52)の挑戦を受けます。藤井五冠は現在因縁の「ダブルタイトル戦」のさなかです。 王将を初防衛して5冠を維持し、棋王五番勝負で先に3勝して棋王のタイトルも獲得すれば、藤井五冠は史上最年少で六冠達成となります。
これまでの対局
1月8、9日に第72期王将戦七番勝負第1局で羽生善治九段と対戦。羽生の一手損角換わりから相早繰り銀の攻防に。難解な中盤戦となるが、巧みな桂使いを見せて藤井が抜け出す。最後は大差をつけて勝ち、好スタートを切った。
1月21、22日に王将戦第2局で羽生九段と対戦。先手の羽生は相掛かりから積極的に動いていく。藤井も対応するが、羽生の妙手を境に徐々にペースを握られていく。終盤は勝負手を繰り出すが正確に押し切られて投了。七番勝負は1勝1敗に。
1月28、29日に王将戦第3局で羽生九段と対戦。羽生の雁木に対し、先手の藤井は早繰り銀から積極的に戦っていく。中盤、中段玉で粘り強く指そうとする羽生玉を押し返すと的確な指し回しで制勝。七番勝負を2勝1敗とした。