将棋の藤井聡太五冠=竜王、王位、叡王、王将、棋聖=が昨日23日、千代田区「有楽町朝日ホール」で指された第16回朝日杯将棋オープン戦決勝で渡辺明名人=棋王=に先手番の103手で勝利し、同棋戦2期ぶり4回目の優勝を果たした。
振り駒で先手となったのは藤井。戦型は後手の渡辺が雁木(がんぎ)に組んだ。藤井は早々に時間を使い切ったが、1分将棋のなかでも正確な指し回しを見せ、快勝。現在、棋王戦五番勝負でも相まみえている渡辺に勝利し、最年少六冠へ弾みを付けた。
藤井はこれで先手番連勝記録を26に伸ばした。
タイトル戦を除く一般棋戦は四つあり、2022年度の藤井王将はそのうち三つを制したことになる。残るNHK杯も2月5日に放送された対局で準決勝進出を決めており、一般棋戦の年度内「グランドスラム」に王手をかけた。