渡辺明棋王に藤井聡太竜王が挑戦する第48期棋王戦コナミグループ杯五番勝負は2月5日(日)に長野市で開幕する。昨年、10連覇を達成した渡辺棋王と竜王・王位・叡王・王将・棋聖の五冠を保持する藤井竜王が棋王戦で初めて激突することになった。棋王戦はここ10年、挑戦者が1度も勝っていない渡辺の土俵だ。 昨年2月、藤井は渡辺を破って王将位を獲得し、五冠になった。10代での達成は史上初の快挙で、一般メディアにも大きく取り上げられた。王将奪取のあとは4つのタイトルを防衛しながら、棋王戦で初の挑戦権を獲得。勝者組準決勝で佐藤天彦九段に敗れはしたものの、その後は棋王戦特有の敗者復活システムを生かして勝ち抜き、自身初となる六冠に初めて挑戦する。
昨年1年間(1月1日から12月31日)の年間獲得賞金・対局料ベスト10を発表。藤井聡太五冠が約1億2205万円で初めて1位となった。 藤井五冠は一昨年、約6996万円で3位だったが、一気に5000万円以上を上乗せして初の頂点に立った。
2022年獲得賞金・対局料ベスト10
2022.1.1~2022.12.31
(カッコ内は2021年の獲得額と順位/単位は万円、金額は推定)順位氏名獲得額昨年順位
1 | 藤井聡太竜王 | 12,205(6,996) | 3 |
2 | 渡辺明名人 | 7,063(8,194) | 1 |
3 | 豊島将之九段 | 5,071(8,145) | 2 |
4 | 永瀬拓矢王座 | 4,668(4,821) | 4 |
5 | 斎藤慎太郎八段 | 2,362(2,567) | 6 |
6 | 広瀬章人八段 | 2,166(1,392) | 14 |
7 | 菅井竜也八段 | 1,970(1,674) | 10 |
8 | 佐藤天彦九段 | 1,819(1,479) | 13 |
9 | 山崎隆之八段 | 1,770(1,498) | 12 |
10 | 稲葉陽八段 | 1,580(1,703) | 9 |