即身成仏義
(『五秘密儀軌』の成仏法について)
また云く、 「もし毘盧遮那仏自受用身所説の 内証自覚聖智の法、 及び大普賢金剛薩埵の他受用身の智に依らば、 則ち現生において曼荼羅阿闍梨に遇逢い 曼荼羅に入ることを得。 為く、羯磨を具足し、普賢三摩地を以て 金剛薩埵を引入して、その身中に入る。 加持の威徳力にゆるが故に、 須臾の頃に於いて当に無量の三摩耶、 無量の陀羅尼門 . . . 本文を読む
日本の仏教には弥陀の他に観音・地蔵・薬師などの菩薩様がありますが、この中で最も民衆的なのは観音様です。しかし何れも大悲心の権化であることは変わりませぬ。観音様は三十三の変化身で人間の前に現れてくるとされていますが、しかし人間のあこがれは三十三と限られたものではなく、それは個己の場合で相異するのであるから、観音はそのあこがれ又は要請に応じて如何なる形態でもをとり得るわけです。主眼とするところは観音は . . . 本文を読む