梁塵秘抄にみる平安庶民の高い仏教素養
・梁塵秘抄には最初に「古より今にいたるまで、習ひ伝へたるうたあり。これを神楽催馬楽風俗(ふぞく)といふ。・・」とあり
・また徒然草十四段には「和歌こそ、なほをかしきものなれ。あやしのしづ・山がつのしわざも、言ひ出でつればおもしろく・・梁塵秘抄の郢曲えいきよくの言葉こそ、また、あはれなる事は多かんめれ。昔の人は、たゞ、いかに言ひ捨てたることぐさも、みな、いみじ . . . 本文を読む
秘密曼荼羅十住心論に説く十悪の果報、8((貪欲の果報))
又無義語なるが故に廉讓なること能はず。貪欲をして厭ふことなからしむ。今身に慳貪にして布施せざれば死して即ち當に沸屎地獄に堕して遐劫中に於いて諸苦惱を受く。受苦既に畢りて畜生餓鬼中に堕す。衣食あること無く資くるに人を仰ぐに、所噉の糞穢も與へざれば
得ず。此之中に在りて無量に生死す。本因縁を以て若し微善に遇ふて劣(たまた)ま人身に復すれば飢寒裸 . . . 本文を読む