福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教聖典(仏教伝道協会)から・・・その7

2013-08-17 | 法話
仏との出会い

三、月が隠れると人々は月が沈んだといい、月が現れると、人々は月が出たという。けれども月は常に住して出没することがない。仏もそのように常に住して生滅しないのであるが、ただ人々の見るところにしたがって生滅があるだけである。

月はまたすべての上に現れる。町にも、村にも、川にも、池の中にもかめの中にも、葉末の露にもあらわれる。人々がいくところ百里千里であっても、月は常にその人に従う。月そのものに変わりはないが、月を見る人によって月は異なる。仏もまたそのように、世の人々に従って、限りない姿を示すが、仏は永遠に存在して変わることがない。
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