お大師様は『三教指帰』で「支離懸鶉を見ては因果の哀しみ休せず。だれかよく風を繋がん(現世で不条理な運命に泣いている人々を見れば因果の哀れさに心が休まる時がない。出家の志は風を止めることができないように誰も止めることはできない)」と述べて出家され過酷なご修行の結果ついに真言密教を始められ、奥之院に「虚空尽き、衆生つき、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん]
と入定されているのです。しかれば御大師のすべてのご活動はこの「因果の哀しみ」(人生の不条理)に打ちひしがれている人々を救ってやろうという一心から出ているものだったのです。ここに大師信仰の原点があります。凡愚の思考の及ぶところではありません。
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