結論。ジャック・アタリの説くコロナを「利他性」で乗り越えるという考えはすでに大毘婆沙論にあります。
以前NHKの「パンデミックが変える世界~海外の知性が語る展望~」でジャック・アタリは、コロナは人類が「利他性」に目覚めることによって乗り越えられると説いていました。
利他性に目覚めることで疾疫劫が終わるとは「阿毘達磨大毘婆沙論」に既にあります。
「阿毘達磨大毘婆沙論」「・・中劫には小の三災あらわる。一刀兵。二疾疫。三飢饉。・・
疾疫劫將に起らんと欲する時。贍部洲の人は極壽十歳。如前の諸過失を具する故によるが故に。吐毒し疾疫流行す。遇へば輒ち命終し救療すべきこと難し。都て有醫藥之名あるを聞かず。時に七月七日七夜を経て疾疫流行死亡略ぼ盡す。贍部洲内の纔か餘るは萬人。各の慈心を起こして漸く壽量を増す。爾時を名けて疾疫劫を度すと為す。」