福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

凡夫は仏、慈悲ならずと怨み、食を要むれども食を得ず

2023-05-01 | 諸経

最近、ともすれば心がとんでもなくマイナスの方向に向きがちでこのままではいけないと思っていました、そんな折、テレビで「稲盛和夫」の「すべての現象は、自分の心の反映でしかない」との言葉を聞き、なぜか素直に胸にストンと落ちました。さらにあることで心が明るい方向に向くようになり、神仏を恨む心が次第に神仏に感謝する方向に向きはじめました。

そんな折、

「菩薩摩訶薩は三界は唯心、三世は唯心と知り、其の心は無量無邊と了知す。」(大方廣佛華嚴經卷第五十四)

という偈を思い出しました。

また弘法大師全集を見て、

「地獄は何れの処にか在る。いづれか自心の中に観ん(「十住心論・弘法大師)」

という大師のお諭しの句に巡り合いました。

そしてさらに恐ろしいことに「神仏をうらんでいてはろくなことがないぞ」との警告にもあいました。しかしこの文には「信仰を取り戻せばちゃんと神仏は護ってくださる」ともありました。有りがたいことです。

「自ら身口を浄めざれば、心、みだりに随って非を逐う。凡夫は根と境と界と、仏、慈悲ならずと怨み、食を要むれども食を得ず、衣を求むれども衣を得ず。・・・教えによりて理のごとく修すれば福智空の量の如し。諸佛同じく護念したまひ、菩薩つねに瞻仰す。・・具に聞き悉く歓喜して心を生じて佛想のごとくなれば、八部ことごとく帰依し龍天みな稽顙し、天童は願って給待し、四天は来たりて供養す。・・  」(「五部陀羅尼問答偈讚宗秘論(弘法大師)」)

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