福聚講

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渋野日向子選手の無財の七施

2019-08-08 | 法話
渋野日向子選手が全英オープンで優勝しましたが彼女の「笑顔」が「笑顔のシンデレラ」とイギリスでも称えられているようです。
この記事を見て「無財の七施」の教えは決して抽象的なものではなかった、と分かりました。まさに笑顔が大変な功徳を生うことを証明したのです。無財の七施には必ず功徳はついてくることが証明されたのです。

無財の七施のお経です。「雑宝蔵経」に「七種施因縁」として
「仏七種の施ありと説きたまふ。財物を損なわずして大いなる果報を得る。一になずけて眼施という。常に好眼をもって父母師長沙門婆羅門を見、悪眼をもって見ず。これを名付けて眼施となす。身を捨て次の身を受けるとき清淨眼を得る。未來成佛のとき天眼佛眼を得る。是を第一の眼施の果報と名ずける。
二は和顏悦色施。父母師長沙門婆羅門に顰蹙惡色せず。身を捨て次の身を受けるとき端正色を得、未來成佛のとき眞金色を得る。これを第二の和顏悦色施の果報と名ずける。
三を言辭施となずける。父母師長沙門婆羅門に柔軟語を出す。身を捨て次の身を受けるとき言語辯了なることを得、所可言説し、人に信受せらる。未來成佛のとき四辯才を得る。これを第三の言辭施の果報と名ずける。
四を身施となずける。父母師長沙門婆羅門に対し起迎禮拜す。これを名ずけて身施となす。身を捨て次の身を受けるとき端政身を得、長大之 身にして人の敬するところの身なることを得る。未來成佛のときは尼拘陀樹のように大きくなり頂を見る者なし。是をなずけて第四の身施の果報とする。
五になずけて心施とする。以上の事を供養するに心和善せずば施となずけず。善心和善し深生に供養するとき心施となずく。身を捨て次の身を受けるとき明了心を得、癡狂心にならず。未來成佛のとき、一切種智心をうる。是を名ずけて第五の心施の果報とする。
六になずけて床座施とする。若し父母師長沙門婆羅門を見れば床座をしいて敷いて座らせ、自の坐に請いて坐らしむ。身を捨て次の身を受けるとき常に尊貴七寶床座を得る。未來成佛のとき師子法座をうる。是を第六の床座施の果報となずける。
第七を房舍施となずく。父母師長沙門婆羅 門に屋舍の中行來坐臥させしむ。即ちなずけて房舍施とする。身を捨て次の身を受けるときを得る自然に宮殿舍宅をうる。未來成佛のとき諸禪屋宅をうる。これを第七の房舍施の果報とする。これをなずけて七施とし財物を損なわずして大果報をうるなり。
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