福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

華厳経から・・・13

2018-03-16 | 諸経
華厳経巻第六菩薩明難品第六「・・爾時文殊師利、徳首菩薩に問うて言く。『佛子よ。如來は
唯だ一法を覺る。云何んが乃ち無量諸法を説き、音聲は遍く無量世界に滿ちて、悉く能く無量の衆生を教化し、無量の聲を出し、無量の身を現じ、無量の衆生の心意を了知し、無量の神足自在を示現し、無量無邊世界を示現し、無量の殊勝莊嚴を示現し、無量の種種の境界を示現したまふや。而も法性は分別しても實に不可得なり。』

爾時徳首菩薩。偈を以て答へて曰く
『 佛子、乃ち能く甚深微妙の義を問へり。
智者若し此を知れば 常に樂ひて功徳を求めん。
猶ほ地性は一なれども 能く種種の物を持し、
一異を分別せざるが如く 諸佛の法も如是なり。
猶ほ火性は一なれども 能く世間の物を燒き、
火性に分別なきが如く、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ大海の水は 注ぐに百川流を以てするも
其味は別異なきが如く、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ風性は一なれども 一切物を吹動し、
風性に分別なきが如く、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ龍の雷震して 普く一切地に雨ふらすも、
雨に分別なきが如く、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ大地は一なれども 能く種種の芽を生じ、
地性に別異なきがごとく、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ日の雲翳なきがごとく、 普く能く十方を照らして
光明異性なきが如く、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ空中の月は世間に見ざること靡けれども、
一切處に至るに非ざるがごとく、 諸佛の法も如是なり。
猶ほ大梵王は 普く大千に應現すれども
其身に別異あることなきがごとく、 諸佛の法も如是なり。』
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