『また次に竜王若し悪口を離るれば即ち八種の浄業を成就することを得る」
「何等をか八となす。一には言、度に背かず。」
「二には言、皆利益す。」(この不悪口戒を持ちて他を軽賎するようなことがなければ一言を吐くにつけても必ず他人を利する)
「三には言、必ず理にかなふ。四には言詞美妙なり。(世の中には同じことをいうても角がなく実に穏やかに而も一種美妙の感じを与える人と、なんだか初めから角々しく争い立つように話す人があるが、これらはみな不悪口戒を持った人はやはりその功徳としてその人の言葉がやさしくやわらかに美妙であるじゃ。)
五には言、了承すべし。六には言えば即ち信用せらる。七には言、謗るべきなし。八には言、ことごとく愛楽せらる。これを八となす。もしよく阿耨多羅三藐三菩提に回向せば後、成仏の時、如来の梵音声の相を具足せん。(よく人間死ぬと仏だというが死んだってすぐに仏になれるものでない。仏になるのは容易のものではない。・・この不悪口戒を持っておる功徳をば、「阿耨多羅三藐三菩提に回向せば後、成仏の時、如来の梵音声の相を具足せん」という。・・信仰ある者の家には信仰に伴う種々のものが備わる。即ち菩薩の心を起こして修行する者はこの世界が平らかにして常の如くなり、高下も荊棘もなくなってしまふ。これば不悪口戒の功徳である。
「何等をか八となす。一には言、度に背かず。」
「二には言、皆利益す。」(この不悪口戒を持ちて他を軽賎するようなことがなければ一言を吐くにつけても必ず他人を利する)
「三には言、必ず理にかなふ。四には言詞美妙なり。(世の中には同じことをいうても角がなく実に穏やかに而も一種美妙の感じを与える人と、なんだか初めから角々しく争い立つように話す人があるが、これらはみな不悪口戒を持った人はやはりその功徳としてその人の言葉がやさしくやわらかに美妙であるじゃ。)
五には言、了承すべし。六には言えば即ち信用せらる。七には言、謗るべきなし。八には言、ことごとく愛楽せらる。これを八となす。もしよく阿耨多羅三藐三菩提に回向せば後、成仏の時、如来の梵音声の相を具足せん。(よく人間死ぬと仏だというが死んだってすぐに仏になれるものでない。仏になるのは容易のものではない。・・この不悪口戒を持っておる功徳をば、「阿耨多羅三藐三菩提に回向せば後、成仏の時、如来の梵音声の相を具足せん」という。・・信仰ある者の家には信仰に伴う種々のものが備わる。即ち菩薩の心を起こして修行する者はこの世界が平らかにして常の如くなり、高下も荊棘もなくなってしまふ。これば不悪口戒の功徳である。