第二節、心の構造
二、ところがこの心はつねに恐れ悲しみ悩んでいる。すでに起こったことをおそれ、まだ起こらないことをもおそれている。なぜならこの心の中に、無明と病的な愛着があるからである。
この貪りの心から迷いの世界が生まれ、迷いの世界のさまざまの因縁も、要約すればみな心そのものの中にある。
生も死もただこころから起こるのであるから・迷いの生死にかかわる心が滅びると迷いの生死は尽きる。
迷いの世界はこのこころから、迷いの心でみるので迷いのせかいとなる。心を離れて迷いに世界がないと知れば汚れを離れて悟りを得るであろう。
このようにこの世界はこころに導かれ、こころにひきずられ、こころの支配をうけている。迷いのこころによって悩みに満ちた世間が現れる。」
二、ところがこの心はつねに恐れ悲しみ悩んでいる。すでに起こったことをおそれ、まだ起こらないことをもおそれている。なぜならこの心の中に、無明と病的な愛着があるからである。
この貪りの心から迷いの世界が生まれ、迷いの世界のさまざまの因縁も、要約すればみな心そのものの中にある。
生も死もただこころから起こるのであるから・迷いの生死にかかわる心が滅びると迷いの生死は尽きる。
迷いの世界はこのこころから、迷いの心でみるので迷いのせかいとなる。心を離れて迷いに世界がないと知れば汚れを離れて悟りを得るであろう。
このようにこの世界はこころに導かれ、こころにひきずられ、こころの支配をうけている。迷いのこころによって悩みに満ちた世間が現れる。」