第二章 人の心とありのままの姿
第二節、心の構造
一、迷いもさとりも心から現れ、すべてのものはこころによって作られる。ちょうど手品氏がいろいろなものを自由にあらわすようなものである。
ひとのこころの変化には限りがなく、そのはたらきにも限りがない。汚れたこころからは汚れた世界が現れ、清らかなこころからは清らかな世界が現れるから、外界の変化にもかぎりがない。
絵は絵師によって描かれ、外界は心によって作られる。仏の作る世界は煩悩を離れてきよらかであり、人の作る世界は煩悩によって汚れている。
心はたくみな絵師のようにさまざまな世界を描き出す。この世の中で心のはたらきによって作りだされないものはひとつもない。心のように仏もそうであり、仏のように人々もそうである。だからすべてのものを描き出すということにおいて心と仏と人々この三つのものに区別はない。
すべてのものは心から起こると仏は正しく知っている。だからこのように知る人は真実の仏をみることになる。
第二節、心の構造
一、迷いもさとりも心から現れ、すべてのものはこころによって作られる。ちょうど手品氏がいろいろなものを自由にあらわすようなものである。
ひとのこころの変化には限りがなく、そのはたらきにも限りがない。汚れたこころからは汚れた世界が現れ、清らかなこころからは清らかな世界が現れるから、外界の変化にもかぎりがない。
絵は絵師によって描かれ、外界は心によって作られる。仏の作る世界は煩悩を離れてきよらかであり、人の作る世界は煩悩によって汚れている。
心はたくみな絵師のようにさまざまな世界を描き出す。この世の中で心のはたらきによって作りだされないものはひとつもない。心のように仏もそうであり、仏のように人々もそうである。だからすべてのものを描き出すということにおいて心と仏と人々この三つのものに区別はない。
すべてのものは心から起こると仏は正しく知っている。だからこのように知る人は真実の仏をみることになる。