コロナの蔓延は人類の生存まで脅かそうと言う事態です。
一刻も早い終息を毎日必死で祈っていますが先ほど疫病の原因を具体的に説いている経典に出会いました。あとで具体的経文を述べます。(要は不殺生戒を守ってないからということです。)
1、ほとんどのお経に出てくる「十善戒」の最初には「不殺生戒」があることは周知の事実です。
殺生を重ねることは災害を招くことはお大師様も喝破しておられます。
弘法大師は「秘蔵宝鑰」中巻に「それ災禍の興りに略して三種あり。一には時運、二には天罰、三には業感なり。」(災禍が興るのは三種の理由がある。一には時運、二には天罰、三には業感である。)
こういう殺生が災害をもたらすという思想は昔の日本では常識でした。
2、疫病に限っても古来、流行病の都度、殺生が禁止されてきました。
・天長十年(833) 三月丁未(20日)「百口の僧を延じて大極殿において、大般若経を転読す。以って年穀を祈り兼ねて疫気を攘う也。天下に普告して殺生を禁断す、三ヶ日を以て限る。」 (続日本後紀)
・承和五年(838) 四月甲午(7日)「 勅す、去歳年穀稔らず、疫癘間発す。夫れ般若の力は不可思議なり。宜しく十五大寺五畿内七道諸国及び大宰府をして、大般若経を奉読し、一七ケ日殺生禁断すべし。」 (続日本後紀)
などです。
3、最初に述べた、具体的経文です。
殺生により疫病が蔓延したと具体的に書いています。
「請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經」です。
概要は「佛陀が毘舎離の重閣講堂におられたとき、毘舎離 の人民は大疫病に悩んでいた。月蓋長者が佛陀のみもとに行き「人民の病氣を救いたまえ」と願うと、 佛は月蓋長者に、「阿彌陀 ・観音 ・勢至の三聖を請ぜよ」と仰せられる。佛陀 がこの語を説きたもうや三聖が降臨し大光明を放つ。毘舎離 の人々は楊枝と浮水を観音に供養すると、観音は「三寳 と観音の名を一心に称えよ」と教た、衆生は「生きるために他の命を殺めなければならない苦悩・貪瞋痴から免れて病魔からお救い下さい」と祈ると、観世音は 十方諸佛救護衆生神呪 を説き、この呪を調持するものは毒害疾病を清伏すると説き、毘舎離の人民の病は回復した。そのとき佛は重ねて観音を請じて『破悪業障消伏毒害陀羅尼』を説かしめた。そこには「一心に観音の名を称え陀羅尼を誦すると、諸難をまぬがれて現身には観音をおがみ、後世には佛前に生れ苦難を別れる」とある。
また人が牢獄で苦難を受けていても、三たび観音の名を称えて『大吉群六字章句救苦神呪』を誦すると苦悩は除かれ、荒野も安全で、産婦も安産し、盗難もまぬがれる、とする。最後に『灌頂吉群陀羅尼』を説き、佛は舎利弗に陀羅尼の由來とこれを受持する功徳をのべて終る。)」というものです。
ここで月蓋長者や毘舎離の人々が観音様に「願くは我苦厄を救へ 大悲もて一切を覆ひ、普く淨光明を放ち 癡暗の冥を滅除し、殺害の苦・煩惱及び衆病を免れん為に、必ず我が所に來至し、我に大安樂を施したまへ・・」と拝みます。この中の「殺害の苦」というのがまさに「殺生せざるを得ない」という衆生の業のことです。この業により疫病を招いているというのです。
(この後、観音様は様々な陀羅尼を教えて人々を疫病から救います。あすこの「請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經」を出します。)
一刻も早い終息を毎日必死で祈っていますが先ほど疫病の原因を具体的に説いている経典に出会いました。あとで具体的経文を述べます。(要は不殺生戒を守ってないからということです。)
1、ほとんどのお経に出てくる「十善戒」の最初には「不殺生戒」があることは周知の事実です。
殺生を重ねることは災害を招くことはお大師様も喝破しておられます。
弘法大師は「秘蔵宝鑰」中巻に「それ災禍の興りに略して三種あり。一には時運、二には天罰、三には業感なり。」(災禍が興るのは三種の理由がある。一には時運、二には天罰、三には業感である。)
こういう殺生が災害をもたらすという思想は昔の日本では常識でした。
2、疫病に限っても古来、流行病の都度、殺生が禁止されてきました。
・天長十年(833) 三月丁未(20日)「百口の僧を延じて大極殿において、大般若経を転読す。以って年穀を祈り兼ねて疫気を攘う也。天下に普告して殺生を禁断す、三ヶ日を以て限る。」 (続日本後紀)
・承和五年(838) 四月甲午(7日)「 勅す、去歳年穀稔らず、疫癘間発す。夫れ般若の力は不可思議なり。宜しく十五大寺五畿内七道諸国及び大宰府をして、大般若経を奉読し、一七ケ日殺生禁断すべし。」 (続日本後紀)
などです。
3、最初に述べた、具体的経文です。
殺生により疫病が蔓延したと具体的に書いています。
「請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經」です。
概要は「佛陀が毘舎離の重閣講堂におられたとき、毘舎離 の人民は大疫病に悩んでいた。月蓋長者が佛陀のみもとに行き「人民の病氣を救いたまえ」と願うと、 佛は月蓋長者に、「阿彌陀 ・観音 ・勢至の三聖を請ぜよ」と仰せられる。佛陀 がこの語を説きたもうや三聖が降臨し大光明を放つ。毘舎離 の人々は楊枝と浮水を観音に供養すると、観音は「三寳 と観音の名を一心に称えよ」と教た、衆生は「生きるために他の命を殺めなければならない苦悩・貪瞋痴から免れて病魔からお救い下さい」と祈ると、観世音は 十方諸佛救護衆生神呪 を説き、この呪を調持するものは毒害疾病を清伏すると説き、毘舎離の人民の病は回復した。そのとき佛は重ねて観音を請じて『破悪業障消伏毒害陀羅尼』を説かしめた。そこには「一心に観音の名を称え陀羅尼を誦すると、諸難をまぬがれて現身には観音をおがみ、後世には佛前に生れ苦難を別れる」とある。
また人が牢獄で苦難を受けていても、三たび観音の名を称えて『大吉群六字章句救苦神呪』を誦すると苦悩は除かれ、荒野も安全で、産婦も安産し、盗難もまぬがれる、とする。最後に『灌頂吉群陀羅尼』を説き、佛は舎利弗に陀羅尼の由來とこれを受持する功徳をのべて終る。)」というものです。
ここで月蓋長者や毘舎離の人々が観音様に「願くは我苦厄を救へ 大悲もて一切を覆ひ、普く淨光明を放ち 癡暗の冥を滅除し、殺害の苦・煩惱及び衆病を免れん為に、必ず我が所に來至し、我に大安樂を施したまへ・・」と拝みます。この中の「殺害の苦」というのがまさに「殺生せざるを得ない」という衆生の業のことです。この業により疫病を招いているというのです。
(この後、観音様は様々な陀羅尼を教えて人々を疫病から救います。あすこの「請觀世音菩薩消伏毒害陀羅尼呪經」を出します。)