福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

福聚講 今日の言葉 

2012-12-05 | 法話
「まさに知るべし真言の果はことごとく因果をはなれたり。上の文に引く所の、我本不生を覚り、乃至因縁を遠離せりの偈、及び諸法本より不生なり、乃至因業なり、虚空に等し、かくの如く等の偈は、みな法然具足の義を明かす。」
(即身成仏義、真言宗で説く即身成仏の教えは現象界でいう原因から結果へという因果律をはなれている。また私は永遠の生命を、いまこの世で生きていることを悟った。この悟りの境地は原因と多くの縁により結果が生ずるという因縁の法則とは次元をことにしていて因縁を遠く離れている。また万物は本から生ぜず滅せず、永遠の存在であり、乃至原因結果の行為というものはみな法として本から備わっている本有の万徳円満なあなたの本当の生命の姿をおしえられたものである。仏教は因果を説くがこの因果差別門の教えだけでは救われない面があることも事実。本当の救いはどこにあるのであろうか?お大師様は真の悟りとは因縁因果を離れたあなたが本来具有する実相平等門に眼をひらくことにあるとおっしゃった。もちろん因縁と本有は道理の両面を説いたもので迷いから悟りへと修行する向上門と生まれながらに持っている仏の子としての円満さを現実での実現に努める向下門とある。向上門の心も本覚があるからおきてくる。「六大無碍にして常に由加なり」・・・地水火風空識という6つの霊妙な元素は宇宙のすべてのものを構成しておりわれわれも仏も鉱物植物動物もすべて同じ要素でできている。したがってわれわれは仏でありすでに覚っていてすでに救われている。ただ勝手に迷っているに過ぎない。仏であるから仏の仕事をするのがわれわれの人生の目的である。

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