香園寺37代住職の山岡瑞円師の法話を集めて出版した「人格的生活をめざして」(昭和8年香園寺子安遍照会発行)という本があります。山岡師は戦前「子安大師講」を世界にひろめるとともに「三密学園」という学校をつくり当時の子安中学は現在の県立小松高校の前身となっています。三井英光師は「山岡瑞円上人の略伝」という一文を「密教文化」に載せられています。香園寺中興の祖であり近世密教者の雄です。 二回目遍路で香 . . . 本文を読む
「[蓮如上人御一代記聞書]には『往生は一人一人の凌ぎなり。一人一人本願を信じて往生を助かることなり。よそのことのように(他人事と)おもふは、かつはわが身を知らざるなり。』とある。財産や金銭はおろか生命を捨てても信仰は是非求めずにはいられぬのである。・・」
. . . 本文を読む
つぎは香園寺の鎮守高鴨神社です。いままでは横峯寺へ参るとき未明にこの鳥居の前を通るだけでしたが今回初めて神妙な気持ちで参拝します。社伝では、1,500年前、大和葛城山麓の高鴨大御神の分霊を祀ったのが始まりとされているようです。葛城の本社高鴨神社のホームページには、
「主祭神 阿治須岐高日子根命(あじすきたかひこねのみこと,注1)(迦毛之(かもの)大御神(おおみかみ))事代主命(ことしろぬしのみこと . . . 本文を読む
朝5時ころ出てまず近くの伊予小松駅の両側にある一宮と宝寿寺にお参りします。
62番札所 宝寿寺(本尊十一面観音)は一宮の別当寺でした。宝寿寺の御詠歌も「さみだれの あとに出でたる 玉の井は 白坪なるや 一の宮川」となっています。真念「四国徧禮道指南」には「六十二番一宮・・本尊十一面観音」とあり、文政八年の「神社仏閣順拝帳」では「六十二番霊判 伊豫國一宮大明神 別当寶壽寺」とあります . . . 本文を読む
遍路道に夕日の木漏れ日がさすのを見ながら横峯から香園寺への山道を下ります。午後の遍路道も風情があっていいものです。いままでは山道は朝歩くようにしていましたからこうして午後の物憂い光に照らされる遍路道の風情というのは味わったことがありません。いいものです。こうして10キロの山道をおりて途中香園寺の奥の院白滝におまいりしました。
61番香園寺の御詠歌は「のちのよを、おもえばまいれ、こうおんじ、とめ . . . 本文を読む