愚迷発心集(解脱上人貞慶)より・・・6
・佛菩薩が影の形に従うがごとくにして照覧を垂れたまふをも慙じず、俱生神は左右の肩に在りて善悪を記すをも顧みず、朦朧緩緩として昨も過ぎ今日も過ぎぬ。悲哉痛哉,徒に晩(くらし)、徒に曙かすことを。(佛菩薩は影の形に従うがごとくに我々を見ておられるにも愧じず、俱生神が日々の善悪の行いをすべて記録するために左右の肩におられても
顧みず、朦 . . . 本文を読む
「私どもには運命というものがある。いかなる人でも運命の支配を脱することはできない。これを仏教でいえば、如何にしても業力には勝てぬ。何人でも過去の業力だけは動かすことができぬ。・・それで歎異抄には『よきこころのおこるも宿業のもよほすへえなり。悪事のおもはせらるるも悪業のはからひのゆえなり。故聖人のおほせには『(歎異抄第十三章その1に)
(弥陀の本願不思議におわしませばとて、悪をおそれざるは、また、 . . . 本文を読む