Fukunosukeです。
@都内某所の隠れ家。
今日は、秘密の会食。
なんちゃってーコンバンワー!
えー今日は、我々が尊敬してやまない某店にやってきました。と言っても今日はレストランとしての利用ではありません。シェフの奥様が女性猟師で北海道に猟の拠点を作ることになり、微々たる支援をしたお礼にご夫妻がプライベートで夕飯を振舞ってくれたのです。もちろん食材は奥様が仕留めて解体した鹿です。
左のは何と鹿タン。食べるのも初めてですが、食肉として目にするのも初めて。右のは何だっけな。モモ?スネ? 失念。
そしてこれまた初めて見た鹿のハツ。
その他にも4~5部位の肉が用意されていました。びっくり。
hiyokoはヘパリーゼ飲んでやる気を漲らせております。
今日は家ご飯。これがまたしみじみ美味しい。シェフをお嫁さんに欲しい。
菊芋のスープ。すり流しかな。
茄子の揚げびたし。今って茄子の旬だっけ?というくらい茄子の味が濃い。おいしいです。
キャベツの炒め物かな。奥様は「何かです」と紹介するのでこちらもその様に受け取るしかありません。いい味。
最初に登場したのは、なんと鹿のリブロース。初めて見ました。いやあこれは美味しい。思わず「おー!」と歓声が上がります。
ハツはネギ塩で。これもまた絶妙な火入れ加減。
こちらも見た目は一緒ですが、タンです。ちょっとびっくり。食感が人のベロみたい。そして鹿の味が濃い。
定番のロース肉。やっぱり食べやすくて美味しいです。下に敷いてあるほうれん草がまた味が濃い。
ロース肉をシンプルに塩でアンコール。これもまたいい。
しめのご飯は炊き込みご飯にまたしてもロース肉。とことん鹿三昧。
デザートまで用意してくださいました。優しい味のプリン。
これは自家製菊芋のチップス。甘味があって素晴らしい。
これ、何のお茶だかわかりますか。絶対わからないと思います。
カバノアナタケという、白樺に着く茸を乾燥させてお茶にしたものだそうです。見つかるのは白樺1万本に1本の確率だそうです。それも奥様が採ってきたもの。とても希少なものをいただきました。茸っぽい香りとほんのり甘味があります。体によさそう。
hiyokoが吟味して鹿用に用意したワイン二本。それぞれ違うテイストですが、どちらもよく合いました。
美味しい鹿をいただきながら、奥様から猟にまつわるいろいろなお話を聞きました。猟の大変さだけでなく、その後どう処理するのか、そのためにどんな苦労があるのか。全然知らないことばかりでした。聞けば聞くほど「よくやるなあ」と呆れるばかり。でも奥様はそういう現状を多くの人に知ってもらう事を目標のひとつにしているのだそう。生態系を維持したり、農作物への被害をなくすためには鹿猟はどうしても必要なこと。でもその現状には多くの問題や課題がある。それを良くしていくには、まず皆に知ってもらわないといけない、そういう使命感なのかな。
これから奥様は生活の半分を北海道で過ごし、さらに本格的な猟師として活動しながら情報発信を続けていくんだそうです。
ご主人(シェフ)の料理に対する真摯さも素晴らしいですが、奥様の志の高さも負けていません。一見今どきのお洒落カップルなのですが、骨太な生き方をされています。かっこいいお二人だと思います。
こういう頼もしい若い人たちがいるのだから、日本の未来は明るいに決まっています。
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