「 恐れる事はない! 遠くのものは大きく見えて、近くのものは小さく見える。 ただ それだけのこと 」
宮崎駿の映画 「 耳をすませば 」( カントリーロード ) で、猫の人形のバロンが言ったことばです。
果たして作者がどんな意味でこのセリフを書いたのか分かりませんが、そして 映画の中でも 軽く流しているので、気付いた人は少ないかも知れません。
群馬県の高崎市に、白衣(びゃくい)観音の立つ 観音山という観光地があります。 けれど 地元の人は、観音山はお花見に行く所ではあっても、観光地だとは考えていません。 観光バスでここを訪れるのは、県外の人ばかりです。
高崎市の近くに、磯部温泉と 伊香保温泉があります。 やはり 高崎・前橋に住む人たちにとっては、近すぎて 観光地というイメージが沸かないのです。 忘新年会やお食事会には行っても、温泉にも入らずに帰ってしまうのです。 草津温泉や 水上温泉は、観光地という認識はあるのですが・・・。
これって、東京に住む人が 東京タワーに登ったことがないのと 同じものなのかも知れません。
この話しはなにも 観光地に限ったコトバではありませんね!
たとえば 営業マンが、近くの企業に会社訪問するのは、あまり気負いすることは無いと思いますが、遠くにある 名の通った企業に会社訪問しようとすると、少々、気合を入れないと 出掛けにくい事があります。
「 遠くにあるものは、大きく立派に見えてしまうもの 」 です。 だから、
「 恐れる事はない! 遠くのものは大きく見えて、近くのものは小さく見える。 ただ それだけのこと 」