素晴らしい映画「天井桟敷の人々」を観た、出来ればこんなのは劇場で観たかったが、まぁTVでも充分に楽しめた。
1945年のフランス映画で、舞台は19世紀のパリ、前半と後半に分かれていて前半は群像劇、後半はロマンス。
’
ともかくオープニングのパリの「犯罪通り」のシーンでびっくり!
モノクロ画面で35mm画面なのにビックリする位の立体的な映像、そこから始まる群像劇が面白い。
ともかく映像美とはこのことかと思った位見事な撮影。
映画は”この通り”の見事なシーンから始まって、”この通り”のカーニバル・シーンで最後となる。
また、この映画でいやでも観ることになる「劇中劇」、パントマイム有り、喜劇有りでこれまた非常に面白い。
主演の「白い男」を演じるジャン・ルイ=バローを始め共演人が皆上手い、もはや芸術。
(今頃フランスが芸術の国ってことが分かった)
,
群像劇と言うと「グランド・ホテル」が有名で、昔是非内容を知りたいと、レーザ・ディスクを手にいれた。
この映画の登場以降、様々な人々の人生が段々とまとまって物語が進行するのを”グランドホテル形式”と呼ぶらしい。
大空港(エアポートシリーズはほとんどがこれ)、ポセイドン・アドベンチャー 等々他は覚えていない。
,
「天井桟敷の人々」、もし劇場に掛れば是非足を運びたい、あと2・3回は観たい。