ヒューマントラストシネマ渋谷の「未体験ゾーンの映画たち2020」で上映されたマイナー映画、でもなかなか潜水艦映画としては良く出来ていてそこそこ楽しめた。
しかしこの邦題(副題)「潜水艦強奪作戦」は”深紅の嘘”、内容とタイトルが不一致でこの映画のためにもマシな副題をつけて欲しかった。
〔内容〕
第2次世界大戦中、ベルギーのレジスタンス集団がナチスの潜水艦を奪取した。その目的は、原子爆弾製造に必要なウランをベルギー領コンゴからニューヨークまで輸送すること。
ナチスの原子爆弾開発に遅れを取っていたアメリカは、世界有数のウラン鉱山を保有するコンゴから大量のウランを国内に運び込もうとしていたのだ。
いろいろと突っ込み所が満載ながら実写とおぼしきリアルな潜水艦映像は邦画の同種のものよりは出来が良い。
でも次の点は何とかならんか、あまりに荒唐無稽。
1.複雑な潜水艦の操船をたった3週間でマスターするとか
2.深度150mの深海で魚雷管経由で外から艦内に入って救出するとか(これは「アビス」のパクリ)
3.潜航中の潜水艦どうしで魚雷戦とか
(「Uボート 最後の決断」もこの点ひどかった)
と言うことで本邦一般公開見送りも故あることかと思うが、ベルギー製の珍しい映画で有り、7型らしいUボートのレプリカ(だと思う)がよく出来ているから「良し」としたい。