4月18日の記事に、 今 ヘルパー講座を受けていることを書きました。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/58502685.html
講義と演習が終わり、 実際の施設に伺っての 実習が始まりました。
27日,28日と、 赤羽の特養 (特別養護老人ホーム) へ行ってきました。
僕は20年近く前、
アルツハイマーを題材にした シナリオを書けないかという オファーがあり、
3ヶ所ほどの老人ホームへ 研修に行ったことがあります。
その時代と比べて、
介護というものは 随分進んだのだなという 実感を得ました。
赤羽の施設では 申し送りで、 利用者の健康状態, 食事などの状況,
気になる言動や心理状態などを 詳しく報告し、 情報を共有していました。
利用者一人一人の 食事や水分の摂取量, 排泄の量や状態,
おやつを食べたかどうかなども、 一覧表にして 細かくチェックしており
感心しました。
昔は見られなかったことです。
おむつ交換やトイレ介助は 一人ずつ 表でチェックしながら、
それぞれの人の 状態に合わせて トイレやベッドへ連れて行き、
順に介助に当たります。
朝起きたときや 食事の後など 排泄がある時間に、 個人的に対応するのです。
20年前 ある特養では、 認知症の人全員が 繋ぎの服を着ていました。
利用者が自分で おむつを外したり、
弄便などをしないように するためのものです。
現在では それは身体拘束に当たり、 人権問題になるでしょう。
その特養はそれでも、 当時では かなり良い方の部類の 施設だったのです。
そこでは 全体のおむつ交換の 時間が決まっていて、
時間になると 廊下の端の居室から 順番に、 一斉に おむつ交換を始めます。
トイレへ 連れて行くわけでもなく、
居室や廊下で 片っ端から一方的に 交換をしていくのです。
まさに 戦場のような騒ぎで、
利用者個人個人のことは 構っていませんでした。
今回 実習に行った施設では、 各利用者の日頃の 排泄量に合わせて、
おむつパットの大きさなども 使い分けていました。
あくまでも利用者 個人個人を尊重し、 快適さを求めていくのです。
(次の記事に続く)