「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自ら望む執行 反省なく (その2) -- かえらぬ命 (11)

2009年05月05日 20時18分57秒 | 死刑制度と癒し
 
(前の記事からの続き)

 最近5年間で 79人の死刑が確定しました。

 その中で12人は、 自ら 控訴や上告を取り下げ、

 うち3人の刑が すでに執行されました。

「 死刑になりたかった 」

 昨年3月、 JR荒川沖駅で起きた 8人殺傷事件の

 金川真大 (かながわ まさひろ) 被告 (25) は、

 動機を供述しました。

 反省なく 自ら死を望む 死刑囚の存在は、

 究極の刑の意味を 問いかけています。

〔読売新聞より〕

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 大阪池田小学校事件の 宅間守, 秋葉原無差別殺傷事件の 加藤智大も、

 死ぬために できるだけ多くの人を 殺そうとしました。

 死刑になりたいという 動機の犯罪は、

 死刑制度の存続に 大きな命題を突きつけます。


 なお、 昨日の記事の 山地死刑囚のような人間は、

 もしかすると 反社会的人格障害の可能性があります。

 仮にそうだとした場合、 死刑が 苦痛にも償いにもならない 人間に対して、

 死刑はどういう意味があるのか 考える必要があるでしょう。

 反社会的人格障害は 治療が極めて困難だということも、 難しい問題です。

 ただ 重症でなければ、 「反社会的パーソナリティ・スタイル」 として

 落ち着いていく可能性が あるかもしれません。

 「パーソナリティ・スタイル」 は、

 「パーソナリティ障害」 が その特徴を持ちながらも、

 バランスの取れた人格に 成熟していく考え方です。

(参照)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43890362.html
 
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