大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道268

2009-11-28 18:04:33 | E,霧の狐道
 俺はヤッパリ山本爺を触らないでおこうと思った。

“ 苦しいんだろな・・・・・。
 う~~~~ん、よし!”

俺は山本爺にお守りを貸してあげることに決めた。
盗って行ったとは思いたくない。

“ 貸してあげるけど、早めに返してネ!”

俺は盛り上がった布団に声を出さずに言った。
そして、山本爺の代わりに自分で自分に返事をする。

“ うん。”

もちろん、山本爺は微動だにしない。

“ まあ、これでいいか!”

 でも、お守りが無いとかなり不安だ。
俺はどうしたもんかと考えて良い考えを思い付いた。

“ そうだ!
 自宅に電話を掛けて、妹にお守りを持って来させよう!!
 おお、グッドアイデア!
 そうと決まったら、急がなきゃ!”







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