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日々の恐怖 8月4日 ザザンボ屋敷

2016-08-04 18:47:52 | B,日々の恐怖





  日々の恐怖 8月4日 ザザンボ屋敷




 学生時代に、女の友人のアパート(1階部分)に泊まった時の話です。
午前3時頃、女同士の長いおしゃべりに疲れてコタツでザコ寝していたら、外からガタンガタンという音がした。
隣の家の物音だと思い無視していたが、音は止まない。
 その部屋は1ルームの部屋で、外に面して大きな出入り出来るような窓がある。
大きな窓だったのでちょうど良いサイズのカーテンが見つからず、下の部分が20cmくらい空いていた。
 暗闇の中、目が慣れてきて窓の所を見ると、誰かが必死で窓を外から開けようとしているのが見えた。
怖すぎて声が出なかったが、ずっと必死に窓をこじ開けようとしているズボン部分が見える。
 開かないのがわかると、カーテンが足りない部分の窓から部屋の中を覗き込んだ。
その覗いた人物は、ミッキーマウスのお面をかぶっていた。
寝ている私の目の高さと、ミッキーマウスのお面の中の目が会った時に思いっきり叫んだ。
友人をたたき起こし警察に電話した。
あれ以来ミッキーマウスがトラウマになってます。
 その後、貧乏な友人は引っ越す事が出来ず、どうにか不審者を撃退しようと、ベランダ部分に外から見えるように、大きな白い紙に赤い筆文字で、

“ 不審者に告ぐ、覗けばお前を末代まで呪う”

と書いて貼ってました。
実話っす。
 その頃、ザザンボとかバリゾーゴンとかいう、変な日本の怖い映画のポスターを街で見かける事が多く、近所の小学生にその友人宅は、ザザンボ屋敷と呼ばれてました。












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