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日々の恐怖 9月3日 防犯カメラ(3)

2017-09-03 20:47:51 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 9月3日 防犯カメラ(3)




 そこまで聞いて先輩が、

「 分かりました。
一応そちらに向かいます。」

と伝えました。
警備員が、

「 ありがとうございます。
今電話しながらカメラを見たんですが、やっぱりいます。」

と若干震える声で言ってきたので、

「 とりあえず自分が向かうまで警備室に待機しててください。
なんらかの事件の可能性がありますので。」

そう言って同僚(友人の同僚)に、

「 ちょっと行ってくる。」

と簡単に通報の内容を告げて、マンションに向かったそうです。
 マンションに着いて、警備室に向かうと警備員が安堵した様子で話しかけてきました。

「 待機している間ずっとカメラを見ていましたが、女性は微動だにしていません。」

そう言ってカメラの前まで先輩を案内すると、女性の映っているカメラを指で指し示します。

「 確かに血塗れみたいですね・・・。」

「 でしょう?
いや、良かった。
実は自分にだけしか見えてなかったらどうしようかと・・・・・。」

少し余裕が出てきたのか警備員が笑って言います。

「 それでどうしましょうか?」
「 そうですね、私が一回見に行きましょう。
それで警備員さんはカメラを見ていてください。
もし逃げれらても、どっちに逃げたのかそれで分かりますから。」

 先輩がそう言うと、警備員が非常階段の方から3階に向かったほうが良いと言いました。
これならエレベータを使って逃げるのなら何階で降りたか分かるし、階段で下に逃げたのなら、カメラを見ている警備員が警備室から出てすぐに捕まえに行ける、上に逃げたのならそのまま追いかけれるから効率が良い、とのことでした。











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