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日々の恐怖 4月25日 電話ボックス(3)

2019-04-25 09:24:06 | B,日々の恐怖



 日々の恐怖 4月25日 電話ボックス(3)



 翌日、同じように夜更かしした後にトイレに行くと、昨晩のように女性がいた。
昨日よりもじっと観察していると、その女性は本当に身じろぎもせず、少しうつむき加減でじっとたたずんでいる。
 ボックスのガラスに微かに顔が映っているのでそれで確認すると、眼を伏目がちにして寂しそうな面持ちである事が分かった。

“ 彼氏に振られたんだろうか・・・?”

それで思いつめてここに来たんだろうと想像して、その晩も床についた。
 そして、その次の晩もいるので、こりゃあいよいよ只事じゃないような気がしてきた。
こんな人気の無い離れた場所に毎晩女性がいるなんて尋常じゃない。
通り魔の現れないような山里としても、やっぱり危険であることに変わりないし、もしかして自殺に訪れ、踏ん切りが付かないまま付近を徘徊しているかも知れないからだ。
友人は警察に連絡する前に、自分で確認しようとトイレを出て、玄関からバス停に向かった。







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