日々の恐怖 3月26日 漁に出る(5)
ナメクジ握りつぶしたらこんな感じだろうって感触で、思わず、
「 ヒャァ・・・!」
と声を出してしまいました。
そしたら、すぐ近くの海面から、
” ピチャ!”
って音がしたような気がして、恐る恐る海面を見たんです。
すると、そこには波の中に真っ白い人が立ってる感じでこっちを見てました。
上手く表現できないんですが、2階建ての建物の2階から真下にいる地面の人を見下ろす感じです。
地面の側の人が首を真上に向けて見上げてるイメージです。
そして、その状態で両手を空に伸ばしてる感じ。
情けない話、腰を抜かしまして、立てなくなって、そのまま気を失っちゃいました。
ふと目を覚ませば港の中で、オヤジが心配そうに私の頬を、
” ペチペチ!”
叩いてました。
アレがなんだったのかは今でも分からないんです。
あの時、何かを握りつぶしたほうの手の指に、魚の目が出来まして。
それで、その魚の目の皮がある程度厚くなると、自然に、
” ぺロッ・・・。”
って剥けるんです。
その皮がまるで鱗に見えるって言うんで医者のところに行ったんですけど、原因不明ってことで放置されてます。
なんかとりとめの無い話で恐縮ですが、そんな体験でした。
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