通勤用図書の最近のテーマは「読んでなかったベストセラービジネス書を読んでみよう」。
素直でない性格が災いし、ベストセラーのビジネス書に対しては、売れている、というだけで中身が薄いんだろう、などと決め付けてしまって、ほとんど読んでいない
でも、売れるからにはそれなりに学ぶべきところがあるのだろうし、少なくとも読みやすいはずだ、ということで、前回からビジネス書シリーズになっている。
今回は『ザ・ゴール-企業の究極の目的とは何か』
生産管理の改善の理論であるTOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)の提唱者が、その理論をわかりやすく小説仕立てにしたもの。
「全米250万部」とか「日本で出版されると世界経済が破滅してしまう、と著者が翻訳を許可しなかった」(出版が1984年、日本版が2001年)とか麗々しいキャッチコピーがならんでいる。
が、先入観を捨てて読むことにする
※550ページと分厚いので、紙質は軽いものの、立って読むにはちょっとつらいけど
まだ半分くらい読んだところだが、だいたいこういうことを言おうとしているらしい
生産管理の今までの手法は、企業の目標(GOAL)を達成するのに役立っていない、
「目標」とはシンプルに考えると
①いかに多くを販売するか(作るか、ではない)
②いかに在庫(仕掛品とか投資)を減らすか
③いかに生産にかかる費用を減らすか
を同時にコントロールすればいい。
つまり、「売れるだけの製品を必要最小限の投資・費用で作る」ということ
ただ、言うのは簡単だが、実現できている企業がほとんどない。
その原因は
A 工程のどこかが滞ると、後工程の生産量が減る
B 各工程それぞれで生産のばらつきがある
C AとBが重なると、そのときどきの一番少ない生産工程に全体がひきずられる結果、想定した平均生産量をはるかに下回る完成品しか作れない
ためなのだ、というところまで読んだ。
ここから、それをどうやってコントロールしようか、という後半にはいる。
ところで、ここで出てくる例えが、子供をピクニックに連れて行く話。
子供が一列になって歩くと、歩くペースが子供によって変わるので、遅い子がいると前との間隔があくし後ろがつかえてしまう。
だから先頭(最初の工程)がどれだけ早く歩いても最後の子(製品)は一番遅い子のペースに影響されてしまう。
その結果、列全体のスピードは子供たちの歩く速度の平均よりかなり遅れる。
かかる時間はそのときそのときの一番遅い子の速度の積分になる、というのかな?(自信なし
)
言われてみればなるほど、という話。この手の現象はけっこうあることに気付く。
たとえば高速道路の自然渋滞で、後ろの車が前の車よりちょっとだけ減速をする、ということが続くと、最後は停止してしまう、というのも同じ話。
ゼノンの「アキレスと亀」のパラドックスも「追いつくまで」を前提に議論をしたので、亀を追い越せない、ということになっちゃうんだろう(これはちょっと乱暴ですが
)。
前半部分は「言われてみればあたりまえ」のことを理論的裏づけをもってわかりやすく説明してくれているので、なかなか面白い。
少なくとも125万部分くらいは納得です。
素直でない性格が災いし、ベストセラーのビジネス書に対しては、売れている、というだけで中身が薄いんだろう、などと決め付けてしまって、ほとんど読んでいない

でも、売れるからにはそれなりに学ぶべきところがあるのだろうし、少なくとも読みやすいはずだ、ということで、前回からビジネス書シリーズになっている。
今回は『ザ・ゴール-企業の究極の目的とは何か』
生産管理の改善の理論であるTOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)の提唱者が、その理論をわかりやすく小説仕立てにしたもの。
「全米250万部」とか「日本で出版されると世界経済が破滅してしまう、と著者が翻訳を許可しなかった」(出版が1984年、日本版が2001年)とか麗々しいキャッチコピーがならんでいる。
が、先入観を捨てて読むことにする
※550ページと分厚いので、紙質は軽いものの、立って読むにはちょっとつらいけど

まだ半分くらい読んだところだが、だいたいこういうことを言おうとしているらしい
生産管理の今までの手法は、企業の目標(GOAL)を達成するのに役立っていない、
「目標」とはシンプルに考えると
①いかに多くを販売するか(作るか、ではない)
②いかに在庫(仕掛品とか投資)を減らすか
③いかに生産にかかる費用を減らすか
を同時にコントロールすればいい。
つまり、「売れるだけの製品を必要最小限の投資・費用で作る」ということ
ただ、言うのは簡単だが、実現できている企業がほとんどない。
その原因は
A 工程のどこかが滞ると、後工程の生産量が減る
B 各工程それぞれで生産のばらつきがある
C AとBが重なると、そのときどきの一番少ない生産工程に全体がひきずられる結果、想定した平均生産量をはるかに下回る完成品しか作れない
ためなのだ、というところまで読んだ。
ここから、それをどうやってコントロールしようか、という後半にはいる。
ところで、ここで出てくる例えが、子供をピクニックに連れて行く話。
子供が一列になって歩くと、歩くペースが子供によって変わるので、遅い子がいると前との間隔があくし後ろがつかえてしまう。
だから先頭(最初の工程)がどれだけ早く歩いても最後の子(製品)は一番遅い子のペースに影響されてしまう。
その結果、列全体のスピードは子供たちの歩く速度の平均よりかなり遅れる。
かかる時間はそのときそのときの一番遅い子の速度の積分になる、というのかな?(自信なし

言われてみればなるほど、という話。この手の現象はけっこうあることに気付く。
たとえば高速道路の自然渋滞で、後ろの車が前の車よりちょっとだけ減速をする、ということが続くと、最後は停止してしまう、というのも同じ話。
ゼノンの「アキレスと亀」のパラドックスも「追いつくまで」を前提に議論をしたので、亀を追い越せない、ということになっちゃうんだろう(これはちょっと乱暴ですが

前半部分は「言われてみればあたりまえ」のことを理論的裏づけをもってわかりやすく説明してくれているので、なかなか面白い。
少なくとも125万部分くらいは納得です。
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