ここ数日、中国のデモが話題になっている。
暴徒から在中邦人を保護するのは治安維持をする中国政府の責任か、
はたまたデモの原因である日本の責任か、
などと両国政府の間で議論が交わされている(のかな?)
そもそも今回のデモのきっかけは何だったかというと、日本の教科書検定が歴史を歪曲している、ということだったと思う。
そこで考えてみると
そもそも日本の教科書検定内容を知るためには中国国営メディアが報道しなければ市民はわからないはずなので、きっかけは中国政府の誘導だったんじゃないだろうか
しかし、日本の教科書検定制度は、「検定を通らなきゃ教科書として売ってはいけない」というだけで、教師が実際に教科書の内容を教えようが教えまいが自由だし、副読本の選定も自由。
そこは、(多分)国定の教科書とカリキュラムのある中国と違う
⇒善意に解釈すると誤解があるんじゃないだろうか
また、昨日の朝のTVでやっていたけど、デモのプラカードを見ると「日本の国連常任理事国入り反対」とか「釣魚島は中国領土だ」とか、もともとのきっかけに関係のないものが多い
⇒このデモは組織されたものではないか?
となると、このデモを「中国民衆に反日感情型が高まっている」と評価するのは本当にいいのだろうか?
という疑問が湧く。
米軍のイラク侵攻のときも、バグダッドでサダムフセインの像を壊して喜んでいた映像は、ごく一部の市民を撮ったものだった、ということがあったけど、今回のデモも、「中国全土が反日感情に沸き立っている」と思うのは早計ではないか。
今回のデモは、中国政府が日本への牽制と、(ひょっとすると)国内のガス抜きのため、と考えた方がいいのではなかろうか。
中国政府はことあるごとに日本の「戦争責任」を言うが、
調べてみるとそれは、日中関係が戦争責任について国際法上けっこうあいまいなことになっていることが原因らしい。
そもそも終戦時連合国は中華民国だった。
しかし、サンフランシスコ平和条約調印の際には、中華人民共和国が並存していたので、代表権問題で米英の意見が一致せず、会議には双方とも招集されていない。
したがって、両国とも同条約第25条に定める「この条約に署名・批准した連合国」に当たらないため、
同条約の効力は両国に及ぶことはない。
その結果、同条約第14条【賠償、在外財産】
(a)日本国は、戦争中に生じさせた損害及び苦痛に対して、連合国に賠償を支払うべきことが承認される。しかし、また、存立可能な経済を維持すべきものとすれば、日本国の資源は、日本国がすべての前記の損害及び苦痛に対して完全な賠償を行い且つ同時に他の債務を履行するためには現在充分でないことが承認される。
よって、
1 日本国は、現在の領域が日本国軍隊によつて占領され、且つ、日本国によつて損害を与えられた連合国が希望するときは、生産、沈船引揚げその他の作業における日本人の役務を当該連合国の利用に供することによつて、与えた損害を修復する費用をこれらの国に補償することに資するために、当該連合国とすみやかに交渉を開始するものとする。
(中略)
(b) この条約に別段の定がある場合を除き、連合国は、連合国のすべての賠償請求権、戦争の遂行中に日本国及びその国民がとつた行動から生じた連合国及びその国民の他の請求権並びに占領の直接軍事費に関する連合国の請求権を放棄する。
という条項も日中両国間には適用されない。
また、過去中華民国と締結した「日華平和条約」(日中共同声明により失効)、および中華人民共和国との間の「日中共同声明」「日中平和友好条約」のいずれにもサンフランシスコ条約第14条に該当するような規定はない。
(日中共同声明に「日本側は、過去において日本国が戦争を通して中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。」という記述があるだけ。これは、田中角栄と周恩来の国交回復を最優先にした「大人の解決」の結果だと言われている。)
つまり、中国政府としては、ときどき「戦時賠償カード」をちらつかせて、日本政府を牽制する必要があるわけ。
*************************
【4/28補訂】
その後よく調べたら日中共同声明の第5条に
「中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。 」
とあります。
なので、ここは「戦時賠償カード」というのは適切ではないと思います。
あえて言うなら「戦争責任論」でしょうか。
*************************
だとすると、過剰反応は禁物だと思う。
かといって完全無視だと中国政府も面子が立たないだろうし、逆に沈黙を弱腰と勘違いしてより居丈高に凝られても迷惑なので、「遺憾の意を表す」とか「やりすぎたら怒るぞ」程度の意思表示(ジャブの応酬)は必要なんだろう。
そして、中国側があまり調子に乗りすぎた、と思ったらしっかり釘をさすことも必要だろう(多分、彼ら自身とか国際世論が「あ、やりすぎだな」と思った瞬間を捉えるのが効果的だと思う)。
日本政府もバカじゃないんだろうからその辺は承知で外交的駆け引きをやっているんだと思う(のだけど)。
だから、僕らも、マスコミにおどらされず、大人の対応をしたほうがいいと思うのだが、いかがでしょうか?
暴徒から在中邦人を保護するのは治安維持をする中国政府の責任か、
はたまたデモの原因である日本の責任か、
などと両国政府の間で議論が交わされている(のかな?)
そもそも今回のデモのきっかけは何だったかというと、日本の教科書検定が歴史を歪曲している、ということだったと思う。
そこで考えてみると
そもそも日本の教科書検定内容を知るためには中国国営メディアが報道しなければ市民はわからないはずなので、きっかけは中国政府の誘導だったんじゃないだろうか
しかし、日本の教科書検定制度は、「検定を通らなきゃ教科書として売ってはいけない」というだけで、教師が実際に教科書の内容を教えようが教えまいが自由だし、副読本の選定も自由。
そこは、(多分)国定の教科書とカリキュラムのある中国と違う
⇒善意に解釈すると誤解があるんじゃないだろうか
また、昨日の朝のTVでやっていたけど、デモのプラカードを見ると「日本の国連常任理事国入り反対」とか「釣魚島は中国領土だ」とか、もともとのきっかけに関係のないものが多い
⇒このデモは組織されたものではないか?
となると、このデモを「中国民衆に反日感情型が高まっている」と評価するのは本当にいいのだろうか?
という疑問が湧く。
米軍のイラク侵攻のときも、バグダッドでサダムフセインの像を壊して喜んでいた映像は、ごく一部の市民を撮ったものだった、ということがあったけど、今回のデモも、「中国全土が反日感情に沸き立っている」と思うのは早計ではないか。
今回のデモは、中国政府が日本への牽制と、(ひょっとすると)国内のガス抜きのため、と考えた方がいいのではなかろうか。
中国政府はことあるごとに日本の「戦争責任」を言うが、
調べてみるとそれは、日中関係が戦争責任について国際法上けっこうあいまいなことになっていることが原因らしい。
そもそも終戦時連合国は中華民国だった。
しかし、サンフランシスコ平和条約調印の際には、中華人民共和国が並存していたので、代表権問題で米英の意見が一致せず、会議には双方とも招集されていない。
したがって、両国とも同条約第25条に定める「この条約に署名・批准した連合国」に当たらないため、
同条約の効力は両国に及ぶことはない。
その結果、同条約第14条【賠償、在外財産】
(a)日本国は、戦争中に生じさせた損害及び苦痛に対して、連合国に賠償を支払うべきことが承認される。しかし、また、存立可能な経済を維持すべきものとすれば、日本国の資源は、日本国がすべての前記の損害及び苦痛に対して完全な賠償を行い且つ同時に他の債務を履行するためには現在充分でないことが承認される。
よって、
1 日本国は、現在の領域が日本国軍隊によつて占領され、且つ、日本国によつて損害を与えられた連合国が希望するときは、生産、沈船引揚げその他の作業における日本人の役務を当該連合国の利用に供することによつて、与えた損害を修復する費用をこれらの国に補償することに資するために、当該連合国とすみやかに交渉を開始するものとする。
(中略)
(b) この条約に別段の定がある場合を除き、連合国は、連合国のすべての賠償請求権、戦争の遂行中に日本国及びその国民がとつた行動から生じた連合国及びその国民の他の請求権並びに占領の直接軍事費に関する連合国の請求権を放棄する。
という条項も日中両国間には適用されない。
また、過去中華民国と締結した「日華平和条約」(日中共同声明により失効)、および中華人民共和国との間の「日中共同声明」「日中平和友好条約」のいずれにもサンフランシスコ条約第14条に該当するような規定はない。
(日中共同声明に「日本側は、過去において日本国が戦争を通して中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。」という記述があるだけ。これは、田中角栄と周恩来の国交回復を最優先にした「大人の解決」の結果だと言われている。)
つまり、中国政府としては、ときどき「戦時賠償カード」をちらつかせて、日本政府を牽制する必要があるわけ。
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【4/28補訂】
その後よく調べたら日中共同声明の第5条に
「中華人民共和国政府は、中日両国国民の友好のために、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄することを宣言する。 」
とあります。
なので、ここは「戦時賠償カード」というのは適切ではないと思います。
あえて言うなら「戦争責任論」でしょうか。
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だとすると、過剰反応は禁物だと思う。
かといって完全無視だと中国政府も面子が立たないだろうし、逆に沈黙を弱腰と勘違いしてより居丈高に凝られても迷惑なので、「遺憾の意を表す」とか「やりすぎたら怒るぞ」程度の意思表示(ジャブの応酬)は必要なんだろう。
そして、中国側があまり調子に乗りすぎた、と思ったらしっかり釘をさすことも必要だろう(多分、彼ら自身とか国際世論が「あ、やりすぎだな」と思った瞬間を捉えるのが効果的だと思う)。
日本政府もバカじゃないんだろうからその辺は承知で外交的駆け引きをやっているんだと思う(のだけど)。
だから、僕らも、マスコミにおどらされず、大人の対応をしたほうがいいと思うのだが、いかがでしょうか?