一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

労働時間を管理しないと・・・

2007-02-14 | よしなしごと
ホワイトカラー・エグゼンプションの導入は今回見送りとなりましたが、一方で時間外勤務料を支払わない管理職や裁量労働時間制の対象者についても、過労死防止などの観点から勤務時間の管理をしている企業が多いようです。

勤務時間の把握方法は各社各様で、申告によるもの、入退館時間をベースにするものなどいろいろあるようです。
PCの端末へのログオンの記録を利用しているところもあり、外出や出張だと勤務していないことになったりするとか。
まあ、残業代の対象ではないので比較的大雑把でもいいんでしょうね。


でも「時間を管理しないと働きすぎてしまう」という前提での勤務時間の把握ってなんか違うような感じがします。

よほどものすごい業績給ならともかく(そうなると今度は日興コーディアルのように数字をごまかす方に走ったりしてw)、目標管理制度の目標設定や成果主義の成果の測定方法にゆがみがあったり強迫観念のようにプレッシャーになるから「働きすぎ」になるのでしょうか。
(純粋に仕事が好き、という人はたぶん過労死はしないでしょうから)

でも一方で、ホワイトカラー・エグゼンプションのひとつの論拠にもなっているように、残業代が無制限に出ると生活のためにだらだら居残る人が出るとか、効率のいい人のほうが手取りが低いという妙なことも起きたりします(これも労務管理・人事考課や人事制度の設計の問題が大きいのかもしれませんが)。


いずれにしろ労働時間をめぐっては、どこかに構造的な不健全さがあるように思います。
コメント
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