僕は、ビールは(プレミアムタイプのを除けば)サッポロの黒ラベルが一番好きなので、サッポロホールディングスの件はちょっと心配しながら見ているのですが、スティール・パートナーズがホワイトナイトへの売り抜けを狙っているという説に対してはそれだけじゃないだろう・・・と思っていたら、
再送:〔アングル〕 サッポロ<2501.T>のホワイトナイトに「不動産」浮上、恵比寿ガーデンに魅力
(2007年 02月 21日 水曜日 17:03 JST ロイター)
この記事で大筋は書かれてしまっていたので、あとは備忘録
1.スティール・パートナーズの算盤勘定
サッポロ・ホールディングスの06/12期の決算短信をみる、土地簿価はわずか713億と土地の含み益は相当あるようです。
余談ですが「建物及び構築物」が4026億で(こっちは05/12期の有価証券報告書の数字ですが)うち恵比寿ガーデンプレイスが05年末で1338億を占め、工場は8箇所合計でも404億にすぎません。いかに恵比寿ガーデンプレイスの投資が大きかったかがわかります。でも償却負担に耐えてきたので、今や利益を下支えしてくれる存在になったわけですね(逆に言えば目をつけられやすくなったとも言えますが)。
また、有利子負債は2000億円程度なので、TOB後に非上場にしてしまい、不動産を切り売りするというシナリオはかけそうです。
さらにビール部門も日本進出を狙う外国のビール会社にはのれんつきで高く売れるわけで、そうすると900円近くのTOB価格でも十分ペイするのかもしれません。
スティールパートナーズは、上の記事にあった「バンカーのアイデアレベルの提案」を上回るようなどんなプランを持っているのでしょうか。
2.不動産会社がホワイトナイト?
でも、上の記事の見出しのように不動産会社が「ホワイトナイト」になるというのはちょっと疑問です。
確かに買収合戦に名乗りを上げる会社はあるかもしれませんが、結局不動産会社は不動産を手に入れたいわけで、買収後は不動産部門の分社などを求めるはずです。
結局「非上場のビール専業会社」が残るわけで、不動産会社としては手に余るので、MBOしないと誰かに売っちゃうそ、などということになりそうです。
これじゃあ「ホワイトナイト」ではないですよね。
恵比寿ガーデンプレイスの大テナントで、かつ不動産ファンドを持つモルスタあたりが考えそうなことではありますが・・・
3.国内同業者の支援と独禁法
素朴な疑問なのですが、アサヒやキリンがホワイトナイトとして名乗り出た場合に、独占禁止法上の問題はないのでしょうか。
2006年上期のシェアだと
キリン 37.6%
アサヒ 37.3%
サッポロ 13.1%
サントリー 11.2%
となっており、アサヒ+サッポロで50%を超えてしまいますがもともと寡占状態に変わりがなければいいのでしょうかね。
4.サッポロの台所事情
一方でサッポロ側は2006年6月末時点で、短期借入金および1年内償還社債が1040億円もあり、これらのリファイナンスは大丈夫なのでしょうか。利益は出ているし資産の含み益もあるのですが、スプレッドがあがったりすると利益額があまり大きくないのでけっこう影響があるかもしれませんね。
銀行としても、このままサッポロが自立路線にこだわってビール事業がジリ貧になるのも好ましくないでしょうから、企業再編や資産売却を支持する方に回るかもしれませんね。
再送:〔アングル〕 サッポロ<2501.T>のホワイトナイトに「不動産」浮上、恵比寿ガーデンに魅力
(2007年 02月 21日 水曜日 17:03 JST ロイター)
この記事で大筋は書かれてしまっていたので、あとは備忘録
1.スティール・パートナーズの算盤勘定
サッポロ・ホールディングスの06/12期の決算短信をみる、土地簿価はわずか713億と土地の含み益は相当あるようです。
余談ですが「建物及び構築物」が4026億で(こっちは05/12期の有価証券報告書の数字ですが)うち恵比寿ガーデンプレイスが05年末で1338億を占め、工場は8箇所合計でも404億にすぎません。いかに恵比寿ガーデンプレイスの投資が大きかったかがわかります。でも償却負担に耐えてきたので、今や利益を下支えしてくれる存在になったわけですね(逆に言えば目をつけられやすくなったとも言えますが)。
また、有利子負債は2000億円程度なので、TOB後に非上場にしてしまい、不動産を切り売りするというシナリオはかけそうです。
さらにビール部門も日本進出を狙う外国のビール会社にはのれんつきで高く売れるわけで、そうすると900円近くのTOB価格でも十分ペイするのかもしれません。
スティールパートナーズは、上の記事にあった「バンカーのアイデアレベルの提案」を上回るようなどんなプランを持っているのでしょうか。
2.不動産会社がホワイトナイト?
でも、上の記事の見出しのように不動産会社が「ホワイトナイト」になるというのはちょっと疑問です。
確かに買収合戦に名乗りを上げる会社はあるかもしれませんが、結局不動産会社は不動産を手に入れたいわけで、買収後は不動産部門の分社などを求めるはずです。
結局「非上場のビール専業会社」が残るわけで、不動産会社としては手に余るので、MBOしないと誰かに売っちゃうそ、などということになりそうです。
これじゃあ「ホワイトナイト」ではないですよね。
恵比寿ガーデンプレイスの大テナントで、かつ不動産ファンドを持つモルスタあたりが考えそうなことではありますが・・・
3.国内同業者の支援と独禁法
素朴な疑問なのですが、アサヒやキリンがホワイトナイトとして名乗り出た場合に、独占禁止法上の問題はないのでしょうか。
2006年上期のシェアだと
キリン 37.6%
アサヒ 37.3%
サッポロ 13.1%
サントリー 11.2%
となっており、アサヒ+サッポロで50%を超えてしまいますがもともと寡占状態に変わりがなければいいのでしょうかね。
4.サッポロの台所事情
一方でサッポロ側は2006年6月末時点で、短期借入金および1年内償還社債が1040億円もあり、これらのリファイナンスは大丈夫なのでしょうか。利益は出ているし資産の含み益もあるのですが、スプレッドがあがったりすると利益額があまり大きくないのでけっこう影響があるかもしれませんね。
銀行としても、このままサッポロが自立路線にこだわってビール事業がジリ貧になるのも好ましくないでしょうから、企業再編や資産売却を支持する方に回るかもしれませんね。