一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

NHKの雇用構造

2007-02-21 | よしなしごと
NHK関連団体、取材の個人情報など130人分流出
(2007年2月16日(金)19:14 読売新聞)

いささか旧聞に属する話であり、ネット上では「エロ日記」の流出だとかそれを掲載したサイトへのNHKの閉鎖要求だとかが話題になっているようです。

NHKとしてはリリースにあるように「『日本の、これから~“団塊”大量退職へ』の取材制作業務の一部をNHKが委託している、(株)NHK情報ネットワークの社員」の行為と整理しています。

ただ、ネットを見ると、このディレクターは「NHKのディレクター」を名乗っていたようで、「取材制作業務の一部を委託」でなく実際はNHKの仕事そのものをやっていたように見えます。

「あるある大事典」でもそうだったのですが、テレビ業界の番組制作は下請けの重層構造で成立っていて、そこに捏造とか不正の温床になりやすいわけですが、今回は関連会社(「NHK」を名乗っているのだから資本関係はあるのでしょう)に下請に出しているというあたり、より根が深いように思います。


・費用を節減するために関係会社に業務委託しているとすると、その関係会社は人件費削減のための単なる雇用の受皿であって偽装請負(正確には職業安定法で禁止されている労働者供給事業?)にあたるんじゃないか。
・発注先が固定しているとコスト削減にならないのではないか。
・関係会社がNHKの仕事しかしていないとするなら、関係会社の本部経費とか役員報酬は無駄なコストであって、要は天下り先の確保をお手盛りでやっているんじゃないか。
・関係会社がディレクターの仕事までしているのなら、そもそもNHKの従業員の仕事は何なのか(=極端に言えば関係会社を統合して人員と人件費を削減することができるのではないか)。

というあたりの疑問が山ほど浮かびますが、そのへんはマスコミもあまりつっこまないですね。

「相身互い」ということなんでしょうか。
コメント
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