以前東武電鉄のわすレモンちゃんというキャラクターを紹介しましたが、それを上回るキャラクターを見つけました。
その名も
「京成パンダ」
誰にもこびない潔さ 京成パンダがグッズに
(2007年10月18日 asahi.com)
京成電鉄が今年2月、PASMOの使用開始に合わせて、クレジットカード事業を始める際に、カードの宣伝役として登場させたキャラクターだ。
「社内でも当初は反対の声があり、いったんボツになりかけたのですが、やはり何ともいえないインパクトがあるということで、復活する形で、採用されたんです」
「ゆるキャラ」(ゆるいキャラクター)「キモカワ」(キモいけどかわいい)などとして、女性誌などにも取り上げられ、同社のカード発行部署には「グッズはありますか?」という問い合わせが多数寄せられたという。
関東地方以外の方に説明すると、京成電鉄は元は東京-成田(千葉県にあり、初詣客で上位に来る成田山新勝寺で有名)を結ぶ鉄道から発展した、東京と千葉方面を結ぶ私鉄です。
1980年頃には経営危機に陥りいつの間にか「首都圏の大手私鉄各社」からはずれて年中ストライキをやっていたり、「京成上野」「京成船橋」などJRの駅と微妙な距離離れていて乗換えが不便だったり、京浜急行と都営浅草線を介して相互乗り入れするために軌道を京急の標準軌にあわせたために他社との乗り入れができなかったり、京成上野駅の目と鼻の先に「博物館動物園」という駅があったものの(だからパンダをキャラクターにしたんですね)、京成線を使う人以外にはほとんどメリットがなく(JRや地下鉄上野駅から京成電鉄に乗り換えて一駅行くよりは直接歩いていった方が早い)数年前に廃止されてしまったりと、独特のマイナー感を持った鉄道でもあります。
なのでかえってこういう冒険がしやすかったのかもしれません。
自由が丘・田園調布などを抱える東急や代々木上原・成城学園などの高級住宅地を抱える小田急などではなかなかできないことです。
京成カードのサイトをあけると出てくるフラッシュのコピー
「京成沿線最強」
も、自信と謙虚さを併せ持って、なかなかいいが趣をかもし出しています。
「世界の王」に対する「アジアの張本」を思い出してしまいました。