一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

CDでも「レコード大賞」 DVDでも「ビデ倫」

2008-03-01 | よしなしごと

新基準「他の審査機関と比較し決めた」…ビデ倫が反論
(2008年3月1日(土)22:33 読売新聞)

会見した加藤博之理事長は「当協会は歴史のある機関で、信頼されてきた。容疑については全く理解できない」と反発。  審査基準を緩和した理事会の責任についても、「社会通念や他の審査機関との比較で(新基準を)決めた」と強調し、「理事会は審査そのものには一切タッチしていない」と述べた。

警察は販売したビデオ業者だけを逮捕してそのわいせつ性の議論の中でビデ倫の審査の妥当性を争うというのが本来の形だと思うのですが、毎日新聞の記事によれば

ビデ倫は昨年8月に警視庁の捜索を受けた後、審査制度や組織の在り方について見直すための有識者会議を設けている。

という中で今回いきなりビデ倫の審査責任者ををわいせつ図画販売幇助で逮捕と踏み込んだのは、自浄作用が効いていないという判断があったのでしょうか。
ただ、「自主規制機関からの逮捕は表現の自由を損なう」という批判は審査機関にどこまで客観性とか公益への配慮があるかの実態次第だと思うので、ちょっと紋切型すぎるように思います。
そもそも警察は「表現の自由を逸脱している」と判断したから逮捕したわけで、あまり有効な批判になってはいないのではないでしょうか。


ところで同じ毎日新聞の記事によると

ビデ倫によると、年間の審査本数は00年以降右肩上がりに増えていたが、04年の9171本をピークに下がり始めた。05年は8643本、06年は5890本で6年ぶりに6000本を割り込んだ。  
背景には、ビデ倫の審査を受けない「インディーズ」と呼ばれる業者の台頭があるとみられ、ビデ倫は04年から06年に3回「会員から要望があった」などの理由で修正基準を緩和した。06年はヘアの撮影について原則認める決定を行った。  
警視庁は、ビデ倫の審査を通した会員メーカー作品の売り上げ低迷を受け、ビデ倫が基準を緩めた可能性があるとみている。

割り込んだといっても審査本数=ソフトの数ということでしょうから、ビデ倫を通るものだけでも1日あたり15,6本のAVが制作されているというのは驚きですが、インディーズ以外にも無修正の動画が海外のサイトからダウンロードできてしまうということも大きな要因ではないかと思います。


「自主規制機関が外国製品に対抗するために基準を緩和したらその違法性を問われてしまった」一般化して考えればAV業界だけのことではないかもしれませんね。

コメント
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