一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『エディット・ピアフ-愛の讃歌-』

2008-03-23 | キネマ
僕にとっては「愛の讃歌」といえばテレビの懐かしの歌声特集のような番組で越路吹雪が歌っているものというイメージがあり、シャンソニエといえば企業のエライさんの行きつけの店に連れて行かれて「趣味のよさ」にお愛想を言ったりしたような思い出しかないのですが、この映画は予告編を見て気になっていました。

題名の通りエディット・ピアフの生涯を映画にしたものですが、「映画の総合力」を感じさせるいい作品でした。


俳優陣の好演、ピアフのデビュー前から晩年までをカバーしたメイク、戦前から50年代までを再現した美術、昔の音源(歌はピアフ自身の音源からとったものだそうです)をうまく映画にフィットさせた音響など完成度が非常に高いです。

中でも主演の主役のマリオン・コティヤール(『Taxi』シリーズの女優だったんですね)の熱演は特筆です。
歌も「口パク」を思わせない歌いっぷりですし、本人の歌い方や身ぶりまで相当研究したと思われます。

下にYoutubeのピアフ本人の映像がありますが、映画を見た後にこれを見て、舞台に登場したときのちょっと猫背でひょこひょこ歩く姿がこれほど本人に忠実だったかと鳥肌が立つ思いでした。






劇場で観たかったな、と思える作品です。



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