一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

楳図かずお『漂流教室』

2008-03-05 | 乱読日記
週末に風邪を引いてしまったので、今日も早めに帰宅して養生することにしました。

一昨日のネギ・生姜たっぷりの食事が奏功したのか昨日は比較的回復したので、早寝の友を調達に近所のコミック専門店に寄ったところ、楳図かずおの『漂流教室 特装版3巻セット』が入荷していました。

これは先日見かけたものの、目の前で3冊まとめて「大人買い」されてしまい、在庫なし、版元品切れということで捲土重来を期していたところだったので、僕も3冊まとめ買い。
1冊750ページくらいあるので、かなりの荷物になりました。


楳図かずおは若い人には奇抜なファッションでテレビに出てきたり、自宅を赤白のストライプに塗ろうとして近隣住民から建設中止の仮処分を申し立てられたり(結果は却下)した風変わりな人、というイメージしかないかもしれませんが、昔は恐怖漫画の大家でした。


この作品を読んだのは小学校高学年から中学生の頃だと思うのですが、えらい怖かった記憶があります。
カニの化け物のようなものに追いかけられるシーンは今でも覚えています。


久しぶりに読んでも昔の印象どおりでした。
とくに細密な背景の多分手書きと思われる書き込み(下の表紙をご参照)、登場人物の表情、そして表情とアンバランスな人物のぎこちない動作などがあわさって楳図かずお独特の世界を築いています。



いま読んでも、怖すぎです。




原初的な恐怖心を掻き立てる傑作だと思います。



どんどんページが進んでしまい、これでは折角早く帰った意味がないので、1巻目の半分くらいまで読んだところで寝ることにしました。

まあ、これを読む気になったということは、風邪が快方に向かって体力・気力が戻ってきたことではないかと思います。








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