一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

差し込み印刷型マーケティング

2008-03-29 | あきなひ

マンションの郵便受けに入っているチラシの中で

「○○マンション」(このマンション名)を探してらっしゃるお客さんがいます

という不動産会社の広告を見かけます。

よほど有名な物件でない限り物件を特定で探しているなんてことはないわけで、「○○マンション」というところを差し込み印刷で印刷して配っているのだと思います。

仲介会社は売り希望客と買い希望客の両方がいないと成り立たないので、あの手この手で見込み客を発掘するわけですね。
多分チラシを見て「売りたいんですけどお客さんを紹介して」と言ったら、「他で決まったけどほかにもこの地域で探している人が・・・」などと言って、今度は「未公開物件!」などといって買い客へ流すんだと思います。


似たような仲介ビジネスでヘッドハンティング会社があります。

期末近くなると、ときおり電話がかかってきたりします。
大体共通するのが女性がかけてきて、

○○さんですね、私××の秘書ですので××に代わります

などと言います。
場合によっては

××がぜひお会いしたいのでアポイントを取りたい

などというのもあります。
本人を出させておいて向こうは秘書(といっても多分「テレホンアポインター」とかで求人した人なんでしょう)しか出ないというのも大概失礼な話なのですが、こういう処理の仕方をするということは、「絨毯爆撃」の一環(顧客からの名指しの引き抜きではない)ということを自白しているようなものです。

本当に転職を考えている人なら最初から登録するように思うのですが、この手の顧客開拓ってどの程度の効果があるのでしょうか。
これで、一度会ったりすると今度は求人企業向けの「転職希望者紹介」にプロフィールを乗せられたりするんでしょう。


そういえば以前の職場で、電話を代わった外人がいきなり英語でまくし立て始めたことがあります。
こっちは日本の会社なんだからいきなりこちらも英語で話し始めたら出来の悪いコントみたいですよね。
逆に英語が普通に飛び交う職場だと会話の内容もバレバレになるのでいずれにしても営業センスのない奴だなぁなどと思い、「エイゴ、わかりましぇ~ん」と言って電話を切ってしまいました。


このような「差し込み印刷型マーケティングは」いろんなビジネスで行われているということは、飛び込み営業などの「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」式の営業よりは少しは効率がいい、ということなんでしょうけど、あまり見え見えなのは逆効果のようにも思います。

 

コメント
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