一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

逆指標

2007-10-16 | よしなしごと
亀田家解体!!JBC厳罰処分
(2007年10月16日(火)06:13 スポーツニッポン)

ニュース番組で試合の映像と問題のシーンを初めて見たのですが、出来の悪い総合格闘技のような感じでした。

あそこまで露骨な反則をする動機がいまひとつわかりません。
判定が不利だったので反則でダメージを与えてKOを狙ったのか、それとも試合は負けそうなのでその分「亀田一家らしさ」をより過剰にアピールしようとしたのではないでしょうか。
よかれ悪しかれボクシングを今までと違った形でマスコミに取り上げられてきた「亀田兄弟」という演出が暴走してしまったように思います。

結局TBSは組む相手を間違えたか、間違った育て方をしてしまったようです。


マーケットでは、推奨銘柄をことごとくはずしたり、ずっと悲観論を言っていたのにその人が急に強気になりだした途端にマーケットがクラッシュしたりする人を「逆指標(Negative Indicator)」と言います。

TBSが誰かを盛り上げたり業務提携しようとすることが「逆指標」だとすると、今後陸上競技は「売り」で楽天株は「買い」かもしれません。

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急ぎの仕事は忙しい人に頼め、という鉄則

2007-10-15 | よしなしごと
阪神タイガースはクライマックスシリーズの第一ステージで敗退しました。

2戦先取という短期決戦で最初の2試合の先発が39歳の下柳と23歳の上園というあたりが今期の不安定な先発陣を象徴していました。

さらに打線も打てないわ、小技が出来るわけではない(岡田監督が志向していない?)わと、これで勝ち上がったとしたら失礼、というような戦力だったということでしょう。


そもそも投手陣で規定投球回数(試合数×1なので144イニング)に達したのがひとりもいない、つまり先発陣が6人いるとして、平均で6回投げられなかったということです。

タイガース投手陣の投球回数を上位から並べると

下柳   129回1/3 登板数25 登板当り5.1回
久保田  108回0/3 登板数90(=日本記録) 登板当り1.2回
ボーグルソン 106回2/3 登板数20 登板当り5.3回 
ジャン  104回1/3 登板数21(今期限り) 登板当り4.9回
上園   85回2/3 登板数17(新人) 登板当り5.0回
藤川   83回0/3 登板数71 登板当り1.16回
杉山   84回0/3 登板数20 登板当り4.2回
福原   71回1/3 登板数19 登板当り3.7回
ウィリアムス  65回1/3 登板数60 登板当り1.08回

その後も江草、渡辺と続き、JFKの奮闘、というか酷使が浮き彫りになります。
逆にこの戦力でよく3位になれたものだとも思いますが・・・


とにかくJFKが故障なくシーズンを終えただけでよしとしましょう。
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Skip!

2007-10-14 | あきなひ
この9月から始まったANAのskipサービスを始めて利用したのですが、なかなか快適でした。

ICカード化されたマイレージカードでカードのIDとインターネットでの予約情報をリンクさせて、マイレージカードだけで手荷物検査や搭乗が出来るようにチケットレス化したシステムです。

手ぶらで臨んだ手荷物検査場でカードをカードリーダーにかけるまでは不安だったのですが、無事通過できたら快適この上ないです。
今までのチェックイン・カウンターから搭乗口までの一瞬の命にもかかわらず立派な大きさで磁気テープまでついている搭乗券というのは、確かに必要ないし、環境にも優しくないですね。

いままでクレジットカード機能のない「素」のマイレージカードを持っていたら、数ヶ月前にいきなり電子マネーEdyつきのカードが送られてきて「強引だなぁ」と思ったのですが(その当時は単なるEdyの販促かと思っていた)こういう展開を予定していたんですね。


乱立気味の電子マネー機能つきのICカードですが、今後はこの手のクレジットカードと電子マネーと会員カードの合従連衡の中で、数年の間に「これを持っていると便利」と思わせるカードだけが生き残り、あとは淘汰されていくような感じがします。

個人的にはSUICA(BIC CAMERAのポイントカード+クレジット+オートチャージ機能つき)というのをこの前作ったおかげで財布は気持ちだけ薄くなりました。



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達人と精密機械

2007-10-13 | キネマ
ザ・シューター/極大射程 を観ました。

原作の『極大射程』は、2000年「このミステリーがすごい!」の海外作品部門で第1位になったときに読んで非常に面白かったので映画館で観ようかと思っているうちにDVDになっていました。

原作の設定では主人公はベトナム戦争での海兵隊狙撃手だったのですが、映画ではエチオピア平和維持軍に派遣された海兵隊の狙撃手という設定になっています。

ただ、時代設定を変えながらも原作のプロットを生かしたよくできた脚本になっています。
また、狙撃シーンの映像も(実際の狙撃は見たことがないのですが)リアリティがあり、人が沢山死ぬのに抵抗がなければ楽しめる映画です。

残念なのは、主人公が原作の「精密なライフルがだけあればいい」(確か原作にはそんなフレーズがあったような)というような求道者的な姿勢で描かれておらず、有能な海兵隊員の域を出ていないところです。
原作では森林の中で敵のスナイパーを発見するコツについて「自然界には直線はない。だから直線でできたものを探す」と(これまたうろおぼえですが)いう科白に、まるでガウディか村野藤吾のようなことをいうなと感心したのですが、映画では主人公はひたすら狙撃の名人としてでか描かれています。
そして、オクラホマの自然の中で暮らす男と都会の組織の対比など、原作の背景に流れるトーンも欠けています。
設定の違いから仕方ないのかもしれませんが、最後の5分に追加されたシーンで、結局ランボー風な終わり方になってしまっているのが残念です。

映画単独で見れば及第点かもしれませんが、原作の方がはるかにお勧めです。
原作者のスティーヴン ハンターは同じボブ・リー・スワガーを主人公にしたシリーズ(さらにはその父親アール・スワガーの人生まで遡るのですが)を数作書いていますがいずれもスリリングかつストイックな主人公の造形が魅力的です。






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これは中国のせいではないのでは?

2007-10-12 | よしなしごと

スタバ、中国製の子供用カップを回収=米
(2007年10月12日(金)00:17 時事通信)

回収が決まったのは、赤いテントウムシや緑のカメ、ピンクのウサギ、黄色のひよこが描かれた300ミリリットルのカップで、2006年5月から今年8月にかけ、1個6ドルで販売した。落とすと顔の部分が壊れ、破片で子供が窒息したり、裂傷を負ったりする恐れがあることが判明した。〔AFP=時事〕

プラスチックのカップなんだから落とせば当然割れるだろうし、消費者が割れたのに気がつきにくいとしたら問題はデザインの方にあるのであって、中国製であることは関係ないと思うのですが。

私は自分からはコーヒーを飲まないのでスターバックスにはほとんど行かず、日本でもこのカップを売っているのかどうかはわからないのですが、カップが割れやすいことより、子供にコーヒーを飲ませることや、(子供用の別のドリンクがあったとしても)子供に1回に300ミリリットルもの大量の飲料を飲ませることの方が問題なんじゃないでしょうかねぇ。

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「後方支援」というのはそういうことなのでは

2007-10-11 | まつりごと

米国防総省、給油イラク転用を否定 声明で詳細示す
(2007年10月11日(木)00:59 朝日新聞)

米国防総省は10日朝(日本時間同日夜)、日本のテロ対策特別措置法に基づいてインド洋で活動する海上自衛隊の補給艦「ときわ」がイラク戦争直前の03年2月、米空母キティホークへ間接的に給油していた問題に関して、「(対イラク作戦に転用されたとの)懸念は見当違いである」と発表した。(中略)

10日付で日本のメディア向けに出した声明で、給油を受けた量などの詳細を明らかにした。  

声明によると、「ときわ」は03年2月25日、米補給艦ペコスに80万ガロンの燃料を補給した。ペコスはその直後、キティホークに67万5千ガロンを給油した。ペコスからキティホークへの67万5千ガロンがすべて、「ときわ」から補給された分だったと仮定しても、キティホークの当時の航行速度や作戦行動と照らし合わせると、3日間で消費し尽くす量だとしている。同艦はこの間、海上阻止活動のための監視などのOEFに従事しており、その後の同28日夜になって、ペルシャ湾北部で、イラク南部の飛行禁止区域を監視する「南方監視作戦(OSW)」の支援活動に入ったという。

空母の燃費が悪いことと、燃料は先入先出法でカウントするらしいことはわかりました。

給油活動自体は繰り返し行われたのでしょうが、給油量自体は(過少申告でなく実量としても)全体の活動の中に占める割合としては大したことなかったのでしょうか。そうなると平和維持活動への貢献といってもどれくらい評価されるの?という疑問もあります。

ただ、燃料には色はついていないので、実際の給油活動自体が平和維持活動の部隊に対してなされたのであれば、どこに再給油されようとそれ自体を問題にするのは神経質になりすぎだと思います(最初から転用を知っていれば別ですが。)。
後方支援というのはお金にしろ水にしろ食料にしろ少なからずそういう性格を持つのではないでしょうか。
国連を通じての難民への援助が援助先の独裁政権に搾取されてしまう、という構造と同じですね。

それがいやなら実際に部隊を派遣して、平和維持活動に従事させるしかないわけです。
「世界」の論文は読んでいないのですが、民主党(のorと?)小沢氏はそういう意見のようです。
 逆風小沢氏、会見 ISAF参加「党の方針」強調
  (2007年10月11日(木)07:53 産経新聞) 

結局

① 平和維持活動をするなら徹底してやる。
② 日本は軍隊・武装部隊の派遣はできないという国であることを前提に、ので中途半端を承知で中途半端な貢献をする。 
③ 誤解を招くようなことはしない

のどの路線を選択するかの問題だと思います。
その意味では②もスタンスとしては十分にある選択肢だと思います(外交的・政治的には一番難しい身のこなしが求められるのかもしれませんが。)。

問題はその中途半端さを是とするかどうかであって、「転用」だけを取り上げて云々する意味はあまりないのではないかと思います。



PS
「後方支援」の卑近な例では子供を塾に通わせる、というのがあります。
塾に通わせているからといって、ちゃんと勉強することが担保されているわけでもなく、極端な話塾に通わずに遊んでいるとか、塾をやめて月謝を使い込んでいるかもしれません。
それでも親が自分で教えるよりはいいのであれば、塾でちゃんと勉強していることをモニタリングしたりするしかないわけです。

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鳥居

2007-10-10 | よしなしごと

歩いていたら珍しくこんなものを見かけました。

昔(僕の子供の頃)は鳥居のマークだけで「立小便禁止」の記号として(かろうじて)機能していたのですが、最近はほとんど見かけなくなりました。
(ご存じない若い方はWikipediaの解説をご参照ください)


一方でこんなニュースもありました。

「鳥居で首つりやめて」映画に抗議 神社関係者「冒涜」
(2007年10月07日08時00分 朝日新聞)  

全国約8万の神社でつくる神社本庁も、ソニーなど製作委に「誰もが安心して気持ちよくご覧になれる映画の方がよろしいのではないか」と申し入れた。同庁は朝日新聞の取材に「表現の自由も大事だが、関係者がどう受け取るかも考える必要があるのではないか」と話した。  

製作委は関係者に「不快感を与えたことは申し訳ない」と謝罪、広く一般の人が見る機会のある予告編、ポスター、チラシは作り直した。  

これをみて考えたのが「関係者がどう受け取るかも考える必要がある」という「関係者」という集団として認識されるかどうかにひとつのポイントがあるのではないかということ。  

映画や文章で何かを(冒涜まではいかなくても)無価値なもの、マイナスイメージがあるものとして表現したり戯画化するということはよくあります。 
その作品の中に個人的に受け入れがたく感じる部分が多いとその作品は人気が出ません。
これはマーケティングの問題です。 
一方、特定の部分への言及・表現について受け入れがたく感じる、逆に言えば特定の価値観を守りたいという人々が集団(上で言う「関係者」)としてまとまると、社会問題になります。
それが特定の人々の宗教的価値感に触れる場合は宗教問題になるわけです。 

このように、集団としてまとまって異議を述べるということは、ある価値観を守るということを表明すること、つまり守られるべき客体としての価値を社会に対して明示することを意味します。 
逆に言えば、そのようにして社会的な意味を持つことになった客体としての価値観は、表現において批評や暗喩や戯画化の対象になりやすくなる、というわけです。

何をぐるぐる言っているかというと、ある集団としてクレームを申し入れること自体の中に、自らの守るべき価値観が他の価値観と衝突する可能性についての認識が内在しているはず(べき)ではないか、ということです。 
つまり宗教という存在自体他の集団との対立を前提としているわけで、その中で仲良くやっていくというのが知恵であり倫理ということなのでしょうか。 

なので、上の「文句を言う人」と「不愉快と感じたなら謝る、と謝罪する人」との間のやり取りは健全なことなのだと思います。  
これが排斥運動とか「どこが悪い」という開き直りになると、「原理主義的対立」「不寛容」になってしまうわけです。 


ただ、実はもっと怖いのは、「世論」というような獏とした形(マーケティングの世界の力)で、ある表現なり主張を排斥するやりかたです。 

それは反論しようにもその対象がない攻撃、「鳥居」の世界でなく「こっ○りさん」の世界ですので・・・

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がっかり (帰り道 3/3)

2007-10-09 | よしなしごと
で、ついでに余裕を見せてTSUTAYAを物色、と思った瞬間に、今朝開店前までが返却期限だったDVDを返し忘れてカバンの中に入れたままだったことを思い出しました。


この手の延滞料って非常に悔しいです。


きょう一日が暗転した気分で家路につきました・・・



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エコ?(帰り道 2/3)

2007-10-09 | よしなしごと
今日は帰りが早かったので駅前の本屋に寄りました。

会計のときに「カバーはかけますか?」と聞かれたので「いりません。」と答えたら、
「ありがとうございます。」と言って本をビニールの袋に入れて渡されました。



あの「ありがとうございます」は、省資源への協力のお礼でなく、ブックカバーをかける手間を省いたことへのお礼なんですね・・・



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人生送りバント(帰り道 1/3)

2007-10-09 | よしなしごと
というのが口癖の友人がいます。

帰りがけに駅で米倉涼子が送りバントをする消費者ローンのポスターを見かけました。最近CMがよく流れているやつですね。

(これはHPの画像)



TVCMでは「堅実な人生を」というコピーが最後に流れます。


でも、送りバントをした打者はアウトになってしまいます。
問題は進塁させた走者が誰か、です。

将来回収見込みのある資金のための「つなぎ」の野球借り入れなのか、単に金融会社を進塁させるだけなのかをよく考えてから利用したほうがいいということだと思います。


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「24」シーズンⅥ

2007-10-08 | キネマ
この3連休は地元の飲み会以外は用事がなかったので、ついに手をつけてしまいました。

毎回登場人物の設定以外は似たような展開だ、とか、痴話ゲンカの合間に患者を治療するようになってしまったER同様身辺トラブルの合間に合衆国をテロから防衛しているCTUって何だ、とか、Political Correctnessに気を使っているところが見えすぎるとか、まあ、ケチをつければきりがないですが、深く考えずに楽しむにはいい番組ではあります。

何しろTVシリーズにしては金のかけ方が半端でないです。

まだ、前半(DVD12枚中5枚目)しか見ていませんが、ちょっと中だるみ風の中で中盤の展開をし始めるところです。

今回ジャック・バウアーの父親というのが出てくるのですが、さすがに父親役はドナルド・サザーランドではなかったですねw
またシーズンⅤに黒幕役で出てきたポール・マクレーン(=ERのロケット・ロマノ役)が「そうきたか」という登場の仕方をします。
(これ以上は自粛)

まあ、そんなこんなで11/3に10~12巻がレンタルされるまでには追いつく感じで観ていくつもりです。
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「財団法人」日本相撲協会

2007-10-07 | よしなしごと

時津風親方問題は、そもそも年寄株制度など相撲協会のありかたの議論にひろがっていくように思います。

日本相撲協会のHPによると

■目的と運営
財団法人日本相撲協会は、公益法人として自らの寄附行為とその細則により運営されています。我が国固有の国技である相撲道を研究し、相撲の技術を練磨、その指導普及を図るとともに、これに必要な施設を運営しながら、相撲道の維持発展と国民の心身の向上に寄与することを目的としています。なお、協会の運営は理事会の決議により決定いたします。

■協会の構成員
力士を引退して年寄名跡を襲名継承したものがその運営にあたり、各相撲部屋は力士を養成する場として、協会に登録された力士を指導養成します。また、入門する力士志望者、および一般の希望者を指導しています。勝負を裁く行司、土俵の構築や力士の呼び出しや競技の進行をつとめる呼出、力士の髪を結う床山、および若者頭、世話人も協会に所属して養成されています。運営の一部は一般職員がその業務を行ないます。

とあり、「協会員紹介」をみると親方衆が「理事」とあいて名を連ねています。
でも、財団法人(=公益法人)で「力士を引退して年寄名跡を襲名継承したもの」しか理事になる資格がないというのはいいのでしょうか。
財団自体が「相撲道の発展」を目的としているので力士OBとか三役経験者に限るのならまだわかりますが、(1億円くらいするといわれる)年寄株を買わないと理事の候補者にもなれないというのはおかしいと思います。
少なくとも理事になるために業界団体で流通している権利を億単位の金を払って取得しなければいけないような財団法人というのは他にないのではないでしょうか。

新「時津風」親方9日に誕生
(2007年10月7日(日)06:13 スポーツニッポン)

伊勢ノ海親方(元関脇・藤ノ川)は「(後継者発表は)9日までありません。特例として猶予期間を与えているし、十分時間を使って検討するでしょう」と話したが、ある関係者は「既に引退の準備に入っている」と明かした。継承手続きの期限は9日と定められており、それまでに現在所有している年寄名跡「錦島」を弟弟子の十両・霜鳳か、一門の他の力士らに譲渡。9日の理事会で承認を得ることになる。

にもあるとおり、年寄株を譲り受けることが相撲協会の会員(しかも「解雇」されうる会員)になるための条件になっているようです(今回時津風親方が「解雇」されましたがそもそも本当の雇用契約だとすると雇用の前提として多額の物品・権利の購入を強制するのは問題です。)。

さらに、年寄株の譲渡を受けたとしても協会の承認を得られなければ意味がないとすると、万が一承認を受けられなかった場合を譲渡契約の解除条件にしておかないと(普通のビジネスなら)危険です。
実際は根回し(や逆に協会からの指導?)が事前になされるのでしょうが、そうだとすると実質的には親方株は相撲協会が親方に「退職金」を払ってやれ、と後継の親方に強制するというしくみに他ならないように思えます。

 
公益法人についてはその運営の透明性などがここ数年課題となっていたはずで、財団法人公益法人協会(これ自体屋上屋の典型のような団体名ですが・・・)のサイトにある公益法人白書(公益法人に関する年次報告)からによると

(指導監督体制の充実、ディスクロージャー)
政府は、公益法人に対する厳正な指導監督をさらに徹底するため、平成13年2月、「公益法人の指導監督体制の充実等について」の申合せを行いました。
 その内容は、次のようなものです。

 ① 各府省に公益法人指導監督官を置くなど指導監督の責任体制を確立する
 ② 立入検査について少なくとも3年に1回実施するなどの充実を図る
 ③ 一定規模以上の公益法人に対する外部監査要請等について所要の措置を講ずる

(情報公開の状況)
・法人サイドのディスクロージャー
 「公益法人の設立許可及び指導監督基準」(平成8年9月20日 閣議決定)及びその後決定した「同 運用指針」において、公益法人は、①定款(社団法人)又は寄附行為(財団法人)、②役員名簿、③社員名簿(社団法人のみ)、④事業報告書、⑤収支計算書、⑥正味財産増減計算書、⑦貸借対照表、⑧財産目録、⑨事業計画書及び収支予算書を主たる事務所に備え付け、請求があった場合には、原則として一般の閲覧に供することとされています。

となっています。

今回のように協会からの育成費水増しなども発覚すると、文部科学省としては日本相撲協会だけでなく親方衆の部屋運営まで監督や外部監査に入らざるを得なくなるのではないでしょうか。


結局時津風親方の行為は「かわいがり」か「リンチ」かはともかく、結果としては自傷行為になってしまったのではないかと思います。

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円天

2007-10-06 | 余計なひとこと
「円天」についてはニュースになるまで全然知らなかったので、最初にこの名前を聞いてイメージしたのが、お札をかたどった天ぷら、でした。



<想像図>



お札の絵を描いた海苔を天ぷらにしたようなものです。


お札サブレ・お札タオル紙幣せんべい・貨幣饅頭というのは既に商品としてあるようです。

お札サブレは財務省の地下のコンビニで「ここでしか手に入らない名物」として評判、という話を聞いたことがありますが、実は日銀や印刷局、衆参両議院や一部の民間の売店でも手に入るようです(地方の官報販売所などでも売っています)。


そこで財務省としては新たに「本当にここでしかない」と自慢できる名物を作るために、上の「円天」を入れた天ぷら盛り合わせとか「円天うどん・そば」を食堂で出したらどうでしょうか。

そしてこれらの「円天メニュー」は会員にならないと食べられず、逆に100万円預託して会員になれば一生食べ放題などというしくみにすればなおさら盛り上がるのではないかと・・・


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ヤモリ(2年ぶり)

2007-10-05 | よしなしごと
この前の日曜雨の中でゴルフをしたので陰干ししていたゴルフシューズをとりこんだところ、靴の底のギザギザのすきまに、小さいヤモリが隠れていました。



つかまっているのが靴紐ですから、相当小さく、体長2cm程度です。

必死に擬態をしているのか、身動きをしないところが可愛いです。

ヤモリ登場は一昨年の春に次いで3回目です。

順調に代替わりしているようですね。
また、特に大発生もしていないので、繁殖しすぎ、ということもないようです。


さて、こいつは写真撮影のあと庭に放してやりましたが、鳥に見つかる前にうまく隠れられたか、ちょっと心配です。
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便乗?

2007-10-04 | よしなしごと
たまたま昨日のエントリのつづきのような話です。

昨日家に帰ると「ゆうポン」という封筒が投函されていました。
「お得な情報を郵便でお届け!」とあります。

こんなロゴがついていました。



中には地域のお店の割引クーポン券やちらしが入っています。

民営化された日本郵政の郵便会社が早速広告ビジネスを始めたのかな、と感心して封筒をよく見ると

 差出人:オペラ株式会社

とあります。

裏にはurlがあったのでhttp://www.youpon.jp/(現在メンテナンス中)や会社のHPを見ると、日本郵政グループとはまったく関係のないマーケティング会社のようです。


確かに改めて調べてみると、ゆうぱっくのロゴ



などとは似ていません。

でも、色使いはなんとなく似ていて、また「ゆう○○」というネーミングも、ちょいと便乗を狙った感が漂っています(というより、個人的には「ゆうポン」のロゴのほうが郵便局らしいと感じてしまいます。)。

ただ、この会社が「ゆうポン」の商標を持っているのなら、日本郵政としても文句を言う手段もなさそうです(不正競争防止法といっても「ゆう○○」がすべて誤認しやすいとまでは主張できなそうです。)。


日本郵政も、民営化の前に周辺事業への進出をにらんで商標をあらかじめ押さえるという作戦もあるかもしれませんが、具体的な計画がないのに片っ端から商標登録申請するというのもお金の無駄なので、このような便乗・コバンザメ的なネーミングの排除は難しいのでしょう。


ことほど左様に民間企業の競争は厳しい、ということですね。
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