ぐずぐずですけど、このつづき 5月のAQFFイ=ソン・ヒイル監督トリロジー3作目は「白夜」
スチュワードのウォンギュとメッセンジャーのテジュンの1晩のお話。
ドイツの航空会社のスチュワード(CAかな)ウォンギュが韓国に帰って来て彼(元彼?)をたずねます。元彼の片足が不自由なのはウォンギュが帰国した理由に多いに関係あるのですが、少し言葉を交わすと口論になってしまい、カフェの店員と元彼が話している間にウォンギュは姿を消します。
場面は変わって銀行の前に立っているウォンギュに、声をかけるテジュン。ちょっと緊張してるテジュンがカワイイ。
この2人、事前に出会い系サイトかなにかで連絡を取り合っていて「待ち合わせ」ってことらしいのですが、テジュンの声かけに返事もせず、説明もなく歩き出すウォンギュにテジュンはあっけにとられて、文句を言いながら付いていく。
着いたところは公衆トイレで、「ちょっと待って、ここじゃ、ちょっと・・・」と躊躇するテジュンに
「俺のことが気に入ったからついてきたんじゃないのか?ホテルならいいのか?」
・・・でウォンギュの宿泊先へ。コトの最中に、テジュンがウォンギュの背中の傷をそっと撫でたら、突然「不機嫌のスイッチ」が入ったみたいにぷいっと背中を向けて、テレビを見にいってしまう。
そ、そんな、気分が盛りあがってる最中に、いきなりやめられても・・・・テジュンが怒って出ていくと慌てて追いかけてくる。ウォンギュはテジュンのバイクのキーを取り上げて、日当は払うから一晩つきあってほしい、と言う。
その後2人で居酒屋に入って、お酒を飲みながら語り合い、いい感じになって来た、と思ったところへ、店員の1人に声をかけるウォンギュ。うしろぐらいところがあるらしく、びっくりして店の外へ逃げる店員。追いかけるウォンギュ。夜の街を、走る走る。そして、
「なんなんだよ」「 ワケわかんね~ 」「くそっ!」といいながらとりあえず2人を追いかけるテジュン。(←キミッてホントいいやつなんだねっ、と思ってしまった)
・・・・1年前にチョンノで起きたゲイ襲撃事件。ウォンギュと元彼の関係はこの事件がきっかけで大きく変わってしまったのでした。
ウォンギュは本当につかみどころがなくて、人をもてあそんでいるのか、単なるかっこつけ、なのか何を考えているのかよく分からない、っていう印象だったのですが、元彼の足にも心にも傷を負わせてしまったことが負い目になって、目の前に現れたテジュンに素直に心を寄せることができない・・・・・・自分自身でブレーキをかけていたんだな、と思いました。
漆黒の夜にバイクで走るテジュンのジャケットのオレンジ色が印象的でした。そしてはらはらと舞い落ちる雪。ああ、なんてキレイ。
主演のふたり。イ・イギョンとウォン・テヒ
お兄ちゃんと弟くんみたいだね