フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

薪は一日にして成らず

2011-04-25 | 日記

晴れていて風もないが、山々には雲がかかっていて見えない。外気温マイナス3度、室温10度、湿度30%。今朝も、寒いので薪ストーブを焚く。

今日の朝食は紅茶とスープ、ウィンナー、食パンだ。

朝食を食べていると、カケスがやってきた。少し大型で羽の色が美しい。

風が強いので、朝食後は、1時間ほどフルート練習をする。陽が射してきて暖かくなってきたので庭に出る。今日の作業は、昨日に続いて、伐採木の整理。まずは、40センチの丸太に切っていく。丸太の数は丁度25個ほどある。

続いて、その丸太を割っていく。切りたての薪は割りやすいというが、やってみると、「本当だ!」。少々太くても、スパッと割れて気持ちがいい。節があって割れにくい丸太でも、割れるではないか。昼までに少しを残して、丸太を割リ終える。

昼からは、割った薪を薪小屋に運ぶ。そのために、薪小屋小屋で乾燥してきた薪(右側後ろ)を、ガレージの薪置き場に運ぶ必要がある。やろうとすると、なんと!、一輪車がパンクしている。空気をいれても直ぐにタイヤがへなってしまうので役立たない。仕方がないので、手で運ぶことにする。庭の坂を登らなければならないので、かなりの労働だ。

それが終わると、今度は割り終えた薪を薪小屋の右側後ろ部分に運び、積んでいく。これが重いのだ。乾燥した薪と切りたての薪では重さが倍ほど違うのが分かった。これから、少なくても1年は薪小屋に寝かせておかねばならない。木を伐採し、丸太に切り、薪に割り、薪小屋に運び、1年以上乾燥させ、薪ストーブの側まで運んでようやく、コナラは薪として焚くことができるのだ。これだけの手間暇がかかるのでは、一束580円で売られているのも頷ける。

今日の天気はよく変わる。晴れ~風が強まり~雨が降り~雪になり~また晴れて陽が射してくる、といった調子だ。妻は、ただひたすら土を掘り起こし、庭の窪んだ所に土を運び整地している。私の方は以前伐採した樹木の丸太を運び上げる作業をする。気がつくと5時を回っていて、ふらふらになったので、作業を終えよう。あたかも、夕方遅く、山小屋にたどり着いたかのようだ。今日はやりすぎたかな。

夕食は、ヒヨコ豆入りのカレーだ。ヒヨコ豆の舌触りがいい。タバスコをガンガンかける。風呂で汗を流し、辛~いカレーを食べながらビールを飲む。旨い!これで一日中身体を動かしたことの疲れが癒される。



春嵐後の快晴

2011-04-24 | 趣味

払暁、天窓から見える空は一点の曇りもない。南アルプス、八ヶ岳の朝焼けは、えもいわれぬ色合いだ。外気温マイナス1度、室温15度、湿度35%。少し肌寒いので、薪ストーブに火を入れる。
コーヒーを啜りながら、アルビノーニのフルートソナタを聴く。フルートトラヴェルソの、やさしく温かい音色は心を和ませてくれる。

朝食を済ませてから、春のそよ風に吹かれてウォーキングに出る。甲斐駒を背景にマメザクラがようやく咲き始めた

南アルプスの全貌がくっきり姿を見せてくれた。

八ヶ岳は春の新雪に真っ白に輝いている。

しばらく歩いて庭に帰る。アダージョの森はヒヤシンス、スイセン、シバザクラが咲き始めた。午前中は、苗の植え付けを行う。妻は、庭の整地作業に余念がない。


あっという間に昼になってしまった。昼食は、デッキで食べよう。大阪名物「551の豚まん」は、どこで食べてもおいしい。

午後は、庭の中央南側にあるコナラの木を伐採する。少し太めの木なので、間違ってもデッキや花壇のある方に倒すとえらいことになる。庭の何もない西側に狙いを定めて受け口を作る。反対側の追い口から切っていくと、ミシミシと唸りながら倒れ始めた。危ないのでその場を離れると、コナラは、上手い具合にヤマザクラとコナラの間に倒れ、しばらく両木の枝に引っかかっていたが、折からの風に煽られ、ドスンと地面に倒れた。長さを図ると14メートル。樹齢は20年を超えていた。


枝を払うのが一苦労である。次は丸太切り。チェーンソーをやっていると両手の掌が痺れ始めたので、今日の作業は終えることにする。

4時になって少し冷えてきた。その後薪ストーブ用の柴を一人一箱の段ボールに拾い集める。

少し休憩して、フルート練習をしよう。基礎練習、アルテ18課NO3~NO5。その後は好きな曲を吹く。その間妻が夕食作り。「できました!」の声がかかったのでフルート練習を終える。

今晩は、和風ハンバーグ。暖めたパエリア鍋は料理が冷めないのがいい。大根おろしとポン酢で食べると、あっさりしていて胃にやさしい。と言っても、身体を動かした後の食事なので、ビールがすすむのは、いたしかたが無いことだ。


 

 

 

 


レコード鑑賞会

2011-04-23 | フルート

昨夜からの雨は止んだが、どんよりと曇っている。外気温5度、室内15度、湿度31%。
昨日と比べて今朝は一段と暖かい。それもで火が恋しいので薪ストーブに火を入れる。

野菜分の多い和朝食は身体にいい。

朝早くは風はなかったが、だんだん風が強くなってきて、木の梢が大きく揺らいでいる。
それでも昨日植えた苗が心配だったので見て回る。強い風に倒れんばかりだが、何とか、持ってくれている。

午後からは、音楽愛好家の集いに参加する。甲斐大泉にあるペンションセレナーデに行く。
ここで、今日はレコード鑑賞会があるのだ。会場のホールには、グランドピアノが2台ある。正面には巨大なスピーカーが2台置かれていた。
参加されていたのは私たち含めて全部で11名だった。
聴いたのは、ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調。サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団の演奏。1974年の録音だ。
2時から早速レコードがかかった。ベートーヴェンの7番は、若いころよく聴いたので懐かしい曲だ。第1楽章のフルートの主題が好きだった。あの頃は、下手なフルートで、このフレーズをよく吹いたものだ。

「アンコール」はベートーヴェンのコリオラン序曲だった。まるで本物の演奏会のように、レコードが終わると皆さん拍手。

レコードを聴いた後は、出されたコーヒーを飲みながら、各自の自己紹介、近況報告だ。最初に私が、自己紹介をした。参加された方はいずれも音楽好きの方ばかりだ。北杜市には14ほどのコーラスグループがあり、それらに参加されている方、自分で演奏はしないが、音楽を聴くのを愉しんでいる方などなど。音楽だけでなく、作詞や作曲をされる方もいる。その方々の知り合いの方も沢山いて、音楽関係の多彩な人脈を作っている。もちろん、プロの演奏家も多いとのことだ。

毎月第4金曜にやっているので、今後も是非参加してくださいとお誘いを受けた。5時散会。雨脚が強くなり、気温も急激に下がってくるなか家に帰りついた。


苗の植え付け

2011-04-22 | ガーデニング

今朝の八ヶ岳は雲に覆われている。外気温3度、室温15度、湿度31%、と暖かい。と言っても、薪ストーブの火が恋しいのでストーブに火を入れよう。
コーヒーをすすりながらモーツァルトピアノ協奏曲26番、27番をかける。

明日から雨との予報なので、今日中に苗の植え付けを済まそう。朝食を食べながら今日の作業の手順を話し合う。

午前中一杯で苗の植え付けを済まそうと思っていたが、やってみると結構時間がかかって、一通りの植え付けが終わったのは午後2時頃だった。お腹は減るし、久しぶりのガーデニング作業でくたくたになってしまった。

( ※ ガーデニング作業は、「ガーデニングの楽しみ in 八ヶ岳」を参照。)

部屋に入り昼食を済ますと、予報通り細かい雨が降り始めた。雨が降り出すと屋外に出れないので、フルートの練習をする。
基礎練習の後は、アルテ18課をやる。まずNO3だが、シンコペーションで上向するところでテンポが滑ってしまうのが難点。それ以外は何とかなった。

NO4は、運指のややこしい中間部を除いてだいたいできる。問題はNO5だ。レッスンで指摘されたマルカートの奏法、リズムとテンポに気を付ける。残った時間は好きな曲をアトランダムに吹く。

私がフルートを吹いている間に、妻が何やらやっているのを見ると、夕食の蒸し料理の準備だ。冷蔵庫にある野菜を軽く湯がき、牛肉をセイロに並べていた。蒸しあがったところで、色々のドレッシング、タレ、塩などで食べる。

蒸し料理は、旨さと栄養分が残り、余分な脂分が落ちるので、さっぱりしたヘルシーな味を楽しむことができた。


種と桜と桃

2011-04-21 | 趣味

晴れているが雲の多い朝だ。山々はほとんど見えない。外気温1度、室温13度、湿度28%。
今日は、pjmamaさん宅へ野菜の種を貰いに行くことになっている。
まずは地元のAさん宅へ、今年度の自治会費を支払いに行く。こうしておくと、ゴミステーションを使わせてくれるのでありがたい。
Aさんご夫婦から、「お茶でも飲んでいくかい」と声がかかったが、今日は用事があるのでと遠慮させていただいた。

途中南清里道の駅では、名物の鯉のぼりが大空に悠々と泳いでいた。

Pjmamaさん宅に着くと、すっかり大きくたジャスパーが、やんやの大歓迎。「これほどのうれしいことはない」といった気持ちを全身で現してくれるので、こちらも嬉しくなってくる。南側全面ガラスのリビングからは甲斐駒ケ岳~鳳凰三山の迫力ある眺めが飛び込んでくるが、今日は残念ながら、頂上は雲の中だった。いただいた種はズッキーニの様な"white virginian squash"、黄色のインゲン  "Buschbohnen golden teepee"、
丸いニンジン"Monren"の他にトウモロコシなど4種類。これだけの種を上手く育てることができるかどうか、全く自信はないが、やってみることにしよう。

Pjmamaさん宅の庭には、ジューンベリーの大きな木が2本あり、それらが満開の白い花を付けていた。その根元近くに、イチゴの苗が育っていて驚くと、「持って帰りますか」といって3ポットのイチゴの苗を掘り起してくれた。ついでに、眞原の桜並木と入り口の「かたかご」というレストランを紹介してくれたので、訪ねてみることにする。

白州に来たついでに、道の駅に寄る。よさそうな山野草の苗を売っていたので、喜んで買ってしまった。白州花壇は、見て回るだけにしよう。

眞原の桜並木は、話には聞いていたが、さすがに素晴らしかった。奥まで行くと、無料駐車場があるのがうれしい。お弁当を広げる人、絵を描く人、写真を撮る人などなど。ここの名物は「ウド」なのだろうか、畑の土を盛ってウドを育てていた。

左側の畑には枝垂れ桜とスイセンが一面に育てているところも素晴らしいところがある。その入り口で「シンプリーガーデン」さんが植物の苗を出張販売していて、ここでも、変わり種の宿根草を買ってしまった。

お昼時になったので、紹介された「かたかご」に行ってみる。

入り口がギャラリーになっていて、客室からは、眼前に眞原満開の桜を楽しめるのがいい。実に可愛く盛り付けされたお惣菜とちまきのランチだった。帰りしなに壁を見ると「花おりおり」の切り抜きがあり、「かたかご」の由来が紹介されていた。「かたかご」とはカタクリのことだと思っていたのだが、違うのだろうか。

その後、武川側の広域農道を走る。実にいい道で、反対側の20号線よりよほど走りやすかった。韮崎から、新府城跡の桃の花を訪ねる。ここは文字通り「桃源郷」ともいえるところで、一面の桃畑の桃が一斉に開花していて素晴らしい。惜しむらくは山々に雲にかかっていることだ。

帰りには、須玉の「三代校舎の桜」を訪ねた。ここは静かで、ほのぼのとしていて、ゆっくりと桜の花を愛でることができる。明治8年に建てられた擬洋風建築の校舎は、今でもおしゃれだ。

アダージョの森に帰る道からは須玉の広々とした田園風景を望むことができる。既に田んぼへの水入れが始まっていた。