汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 世迷言

2010年05月03日 | 初期中期の詩
失敗を隠そうとして 踝を返そうとも
蜂の描く滑らかな飛行の曲線に魅せられてしまえば
永久に過ぎ行く想いの素性の中にも
あなたの姿を描かずにはいられない

その光景は 夜の松明の燃える煙幕を
思い起こさせる
太古からの疫病は 人間の脳裏に
確かな傷跡を遺すのだろう

甘いものに瞳を奪われる滑稽な衝動でさえ
確かな居心地のようなものを感じ取っていて
それはいつか 快楽殺人の予兆に発展していくのだろう

孤独はその欲望で 喉を潤すとき
清純な乙女が着飾る洋服に泥を塗るのと同じように
微笑んだ表情に映える 悦びの感情に踊らされ
血に飢えた猛獣は 聖者の行進に列するだろう

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踝→くびす
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