汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 闇

2010年05月21日 | 初期中期の詩
心染まる 朱色の光に照らされて
一路の冷たさに気後れした昨日の時雨時
宇宙に花開く掌 静寂が木霊する
連れ出した少女の淡い頬の赤味に反射した
哀しみを また一つ握りつぶす

反乱する事 出来心で見つめている歓びに
闇が席巻する世界の片隅

鳩が唸りを上げて飛びまわる
もうろうとする意識を振り絞り 
掴み取ったのは繰り返された惨劇のフィルム

錆びれた鉄骨から放つ湿気に 腐り行く人々の憧れ
黒雲が拡がる 時は今でもその価値を生み続けている
窒息死した死体の上を飛び回るハエは やがて進化する
意志を持った悪魔は その微笑みを弱者へと向ける
コメント