汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 鼓動

2010年05月20日 | 歌詞
夏草が香る 夕暮れの景色が懐かしい
懐に仕舞い込んだままの 忘れられた想い出は
いつの時代の面影を残している

量産された哀しみ 泣き明かした夜が恋しい
少女はその手に滲んだ 血の色を眺めて苦笑し
突き出した刺の痛ましさに 再び涙を流した

若葉が風に揺れながら 遠い地平へと流れて行く
囀る鳥の声でさえ 虚空に響く木霊に過ぎない


北風に凍る 影の部分に隠された声
僅かな吐息に混じり込んだ 実在の混迷は
いつの時代の溜息を見つめている

滞る連帯感 あの頃の友が懐かしい
少女はその眼に映る 歓びを葬り去らせ
渦を巻く雲の恐ろしさに 再び声を涸らした

水の流れの中に和らぐ 刹那に感じた哀愁に
揺れる葦の声音さえ 現実に揺らぐ喧騒に過ぎない
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