汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 土の中で

2010年05月08日 | 初期中期の詩
陽の光が落ち着きを払っている
強欲な程に顕示する人の表情は なぜか何処か硬い
鎮まり返る湖面に額を浸して
呟いて沈んでいった言葉の数々は
汚される事の無い聖域の中で溜息を吐く

精神の疲弊に 弔いの儀式を執り行うのは 
冷たい土の中で眠る 豪族の過去の因縁
砂漠の砂が沁み入らせるのは 孤独の声に耳を傾けた
聖人の途方も無い逡巡の途の光景

三頭身に区切られた幸せは
あなたの図体の中で消化され 腸によって吸収される

海を越えて行く木霊の振動は
消える事の無い 日々の名残りの中で 灰に変色する
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