汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 電話線

2010年05月31日 | 初期中期の詩
受話器の向こうの溜息が 
動揺する心の隙間に水を滴らせた
現実の最中に溜め込んだ
ふとした憤りを あなたと共に
新たな糧へと 変遷させる

この涙の訳をどうか教えてほしい
寄り添う事を恥じらう 悶着の木霊は
この空を哀しみの色に変える

夜の冷ややかさの中 
孤独に苛まれる恐怖を滲ませ 
紡ぐ言葉の安らぎを噛み締めた

喉元を流れる涙の粒
つかえる感情のうねりに 惑いの暗雲は
愛情の行違いに見せた 現実の淋しさ

電話線の彼方に居る 
あなたの事を想う儚さは
今まで見せなかった弱さの烙印

透明な蜃気楼に映る星々瞬きもまた
ここではあなたとの行違いに見せる
ただの虚しさに過ぎない
途方も無い途のりに 陽が差す様に
繕って行く物差しを また一つ
掛け替えのない生命線に刻み込む
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